漢方薬局薬剤師日録(1) 平成17年(2004年)4月〜5月

漢方と漢方薬の真実>>漢方薬局薬剤師日録(1)

漢方専門薬局の日録の続編
                      4月 5日 15日 5月 15日 28日 30日



4月
4月1日(金曜日)アトピー性皮膚炎に白虎加人参湯を指名する人が多いが・・・
 電話で「白虎加人参湯」が置いてないか、との問い合わせである。
 年間を通じて同様の問い合わせは相当な数に上る。
 これまで、そのような指名客に、この方剤を販売したことは一度もない。
 決まって子供さんのアトピー性皮膚炎にとの若いお母さん方の問い合わせである。
 多くの漢方薬の啓蒙書やインターネットでも、アトピー性皮膚炎にこの方剤がいかにも良いように書かれているのかもしれないが、果たしてそうか?
 中医学や中医漢方薬学の基礎、弁証論治がなされないまま、安易に販売して、問題は無いのかどうか?
 村田漢方堂薬局のヒゲ薬剤師は、臆病だから、とりわけ指名買いこそは「素人療法は怪我の元」と愚考してお断りするのである。

4月2日(土曜日)「ガジュツ」ブーム?
 「ガジュツ」が飛ぶように売れている。
 だいたい指名客の選択には常に懐疑的な村田漢方堂薬局のヒゲ薬剤師であるが、今回のブームばかりは例外的で、かなり寛大である。
 なにせ自分自身が長年にわたって愛用しているものだからだろう。
 本人は面倒な粉末は使用せず、某メーカーの医薬品許可を得ている錠剤を愛用して、日頃からボリボリ齧りながら仕事をして、常連さんからも顰蹙(ひんしゅく)を買ったことがあるほどの溺愛?ぶりである。
 但し、錠剤は便利でも経費的には大分高くつく。

4月3日(日曜日)老いていく母
 5年前、風呂で溺死しかかった事故以来、杖が要る母だったが、やはり近年めっきり老いてゆくのが分かる。
 本ばかり読んでいる母であるが、「少女」老いやすく学なりがたし、であった。
 読んだこともあくる日には忘れている。

 ところで、ネット小説ランキングにエントリーしていた「懐かしき蒙昧の日々」中の二作、数日前にリセットになってからは、読者がいる割にはいずれも得票0。リセット前には「雨」が5得票まで上がっていたのだが、このまま0行進が続くのかも・・・。


4月4日(月曜日)ウコンによる肝障害!

 先日は「ガジュツ」のにわかブームに寛大なことを書いたが、ロングランの「ウコン」については、とりわけC型肝炎患者に関しては、要注意なのである。
 
 ウコンは鉄分の含有量が多いことが、C型肝炎患者に限ってはマイナス要素であり、肝障害の悪化につながりかねないのである。

 事実ここ3年間の健康食品類による肝障害が疑われた131例のうち、36例がウコンであったといわれる。

 詳細は先日発売の「毎日ライフ」の5月号の「サプリメントと肝障害」。これだから、素人療法もホドホドにと言いたくなるのである。


4月5日(火曜日)様々な難病・慢性病のご質問
 「漢方薬関連のご質問」から、折々に深刻なご質問があるが、なるべく即日のお返事をこころがけている。
 日本各地から、先月は秋田県からもあった。地元での正しい漢方療法の受け方や、必要に応じて専門病院の選び方やかかり方など、少しでもお役に立てるべく、適切なお返事のメールを差し上げているつもりだが、基本的には難病・慢性病の解決が最終目標であるから、西洋医学も東洋医学も、それぞれの利点を有効に活用すべきだとの考えでアドバイスをお送りしている。

4月6日(水曜日)肺炎の原因⇒レジオネラを見逃しかけたケース⇒専門医に診ていただくことの重要性!

 肺炎はご老人や子供さんばかりではない。
 若い血気盛んな人でも死に直面することが意外に多い。
 
 浴場関係の仕事に従事している人が罹るレジオネラ。医師に患者がレジオネラではないかと訴えるのに、耳を貸さなかったために抗生物質が全く効かず、転院して初めて患者の話を真剣に受け止めた若い医師による適切な抗生物質により、九死に一生を得た人がいる。

 ひどい話だが、呼吸器系統や感染症などの専門医にかからないと、時としてこのようなことが生じる。どの先生が何科の専門であるかを、常日頃から把握しておきたいものである。


4月7日(木曜日)PageRankについて
 HPを開いてる人は、多くの人が自分のサイトのPageRankが気になるようだ。SEO対策に各サーチエンジンさんに登録申請に乗り出している最中、PageRankの低い所は最初から登録拒否の門前払いを受けることがあり、やや疑問に思ったものである。
 
 そして、小生の発想はある考えから、HPを開設して東亜医学協会や東洋学術出版社などに登録されている漢方専門の医師・薬剤師の諸先生方のPageRankの調査に乗り出したものである。

 東亜医学協会のリンク集の会員個人では薬局開設者は小生一人と医師の臨床家十人と薬学研究者だけで、小生以外はこの道でのそうそうたるメンバーばかりだから、さぞや高いものと思いきや、意外や意外、諸先生方のそれは1〜4の間で4はホンの少数。
 多くは2〜3くらいのもの。小生の2は諸先生方に混じって月並みであることにホっと胸を撫で下ろすと同時に、PageRankというものに些か納得する所があった訳である。

4月8日(金曜日)まだまだインターネット社会は分からないことだらけ!
 GoogleさんとYahoo!さんそれぞれで「村田漢方堂薬局」を検索すると、現時点では前者が900と少し。後者が何と4,500を越えようかという勢い!このところYahoo!検索では日ごとに増えているのに、逆にGoogle検索では一週間くらい前にはようやく1,000を越えそうになりかけたところで、その後は逆に現在に至るまで日毎に減って、とうとう900を切りそうな衰退振りなのである。

 どうしてこのようなことを日録に書くかと言うと、本サイトは一般の方ばかりでなく漢方業界の人々も結構目を通して下さっており、後進のためにSEO対策法をサイトで公開・伝授して欲しいという要望があり、少数ながら強くすすめられているからである。
 上記のように、まだまだ分からないことだらけの新米が、伝授することが何もあるはずも無く、むしろ日毎に減っていく「村田漢方堂薬局」のGoogle検索上での不思議な現象が理解できずにポカーンとしている困惑状態なのである。
 しかも、日々少しずつやっているSEO対策の継続が、もう通用せずに、やればやるほどGoogle検索では数が反比例して減っていく現象に不気味さを感じている昨今なのである。

 ただ、現在言える事は、医薬品としての漢方薬の本当の素晴らしさを熟知し、難病・慢性病でお困りの多くの人々に少しでも貢献出来ることに誇りと信念をもって活躍される後進の同業の先生方の為に、SEO対策雑感的なものを、いずれは書残しておきたいという考えはある。
 その節には、こころざしある後進の先生方だけが参考にして欲しいと願っている。


4月9日(土曜日)受け止め方の違い
 厳しく育てられたことにいつまでも恨み続ける息子。厳しく育てられたことに感謝する息子。

 人それぞれ受け止め方によって雲泥の差が生じる。
 人様々と言えばそれまでだが、これだから人皆それぞれに価値観が異なっても当然である。

 そこで飛躍するが、同じ病気に罹ってもその後の経過が異なるばかりでなく、とりわけ漢方薬においては、西洋医学的な病名が同じでも、弁証論治に基づく配合方剤は、それぞれ異なっても何の不思議も無い。

4月10日(日曜日)ネット小説ランキングのデータ消失事件
 『懐かしき蒙昧の日々』の中の二作をエントリーしていたネット小説ランキングの現代小説・シリアス部門がすべて消失したとのこと。
 これには「大六と銭亀」を登録していたが、幸か不幸か、これ以上恥をかかなくて済むことになる。

4月11日(月曜日)4月7日以降の日録はGoogleの検索ロボットが到達しない深さとなる(注:後日新たに本ページを設けて分離し浅くしたが、再び深く潜行した。やがて、このようなことでは漢方と漢方薬の真実を伝えることは出来ないと奮起し、新たに日録中心のサイト「漢方と漢方薬の真実】を立ち上げて公開したのが5月24日のことである。)
 4月7日の日録から、活字を拾ってもらえない深さになっている。ページを変えるべきか、このまま深く深く潜行していくべきか迷っている。

 やはり別ページにして活字を拾ってもらえるようにすべきだと愚考。
 なぜなら、7日にページランクのことを書き、更にはその後にGoogleとYahoo!の村田漢方堂薬局の検索数の反比例関係の比較を書いた頃から、とうとう「漢方」と「漢方薬」の検索順位が初めて下降しはじめたからだ!
 読み込まれていない筈のこれらの内容が、Googleさんの逆鱗にでも触れたのかどうか、大変興味深くもあり、怖くもあるのだが、後進の漢方専門家のためにも、SEO対策の参考にでもなればと、これらの検索順位の前後関係の観察の報告をこの日録で、折に触れて報告したいと考えている。

4月12日(火曜日)小青竜湯愛用者からのご質問に対するお返事(「漢方薬関連のご質問」より[1])

ご質問内容の要約「小青竜湯を検索していて貴サイトに繫がりました。
 花粉症が数年前に発症し鼻の不快感に日々悩まされとても憂鬱な毎日です。
 既に一ヶ月以上、小青竜湯のお世話になっています。
 漢方薬といえども身体になんらか悪影響があるのではないかと不安を抱き検索していました。
 小青竜湯は長期使用しても大丈夫であると多くのサイトで記入されていましたので安心していましたが貴サイトでは肺に悪影響があるというようなことが書かれており不安になりました。
 しかし、市販の化学合成薬は不都合なところも多々あり私としては小青竜湯に頼るしかありません・・・・・」

お返事「小青竜湯は、合成医薬品と違って副作用のレベルと次元が格段に違います。
 小青竜湯を使用されて良く効いておられる限りは問題ありません。
 当方のサイトは専門家に向けたものが半分です。読まれた部分は専門家向けの項目です。
 漢方の知識の無い医師・薬剤師が、乾燥性の咳嗽患者に間違って小青竜湯を乱用した時期が長くあり、未だに一部で、体質を確かめもしないで使用する場合が散見されるので、専門家に向けて強く警告したものです。
 ただ、小青竜湯が気持ちよく効いている間は何の問題もありませんので、安心して続けられて良いのですが、もしも連用することで、逆に乾燥刺激感が生じてきた場合には中止するべきです。
 正しい使用方法に関しましては、地元で漢方薬に対する知識が豊富な医師・薬剤師を見つけて、折々に相談される必要があると思います。

 もう一度、確認のために再記します。小青竜湯は、気持ちよく効いてくれている間は何の問題もありません。
 但し、乾燥性の強い漢方薬ですから、連用することで逆に、乾燥刺激感が出てきたら、一時服用を中止するべきである、ということです。
 以上、お返事まで。

 追記、漢方薬は間違った使用をしない限りは、一般の医薬品に比べ、格段に安全なものです。ですから、必ず地元の専門家を見つけられて、折々に相談されながら使用された方が、もっともっとすぐれた漢方薬の利用方法を教えてくれるはずです。」


4月13日(水曜日)拙論「中医学と西洋医学」について
 Googleで「西洋医学」を検索すると上記拙論が公開当初からトップページで検出されていることを自慢げに日録などに記していたが、とうとう2ページ目になってしまった。

 まあ、それはともかく、今になって気がついた問題は、そのようなことではなく、中医学を西洋医学思想の一つである「構造主義」論や記号学などを持ち出して解釈した拙論についての問題なのである。
 著者の村田としては過去最高の自信作であるのだが、もともと中国国内はもとより日本の中医学派においても「唯物弁証法に基づく中医学」であることが常識であるところに、西洋思想を持ち出して解釈されることに、彼等はあまり愉快に思わないのかもしれない、ということである。
 たとえそれが中医学の優位性を証明するものであっても、である。

 それでも内容には自信のある拙論である。それならそれで、将来むしろ欧米社会で拙論が認められる時代が来ることを望むまでである。

4月14日(木曜日)癌患者の家族のあるジレンマ
 抗がん剤治療を受けている医師から家族に言い渡されたことは、「保険がきく医薬品以外は私は信用致しません。漢方薬や健康食品は、時として病院治療の抗がん剤と併用した場合に問題が生じる場合もあります」と。

 ところで、平岩正樹医師は、アメリカなどでは標準治療となっている抗がん剤でも、日本では保険がきかないのは問題であると沢山の本を書かれているのと同時に、患者さんたちと共に立ち上がって頑張っておられる話を聞いたことがあるが、日本で保険がきかなくとも、アメリカでは標準治療となっている抗癌剤が多いと聞く。

 ともあれ、医師でも家族が癌になれば、背に腹は変えられぬと、漢方薬や健康食品を使用する例を、各種の癌患者の体験本で何例も読んだが、仕事で言っていた事とは明らかな矛盾をおかしている例が結構目に付くのであった。


4月15日(金曜日)評判の良い大学病院
 昨今、村田漢方堂薬局に漢方薬類を求めて来られる進行癌や転移癌の方々には、これまで様々な治療方法を試みられている分、いつのまにか主治医を見失って、意外に大切な専門医にかかられていないケースが大変多い。
 これでは監督の無いサッカーチームと同様だから、多くの場合、近くの大学病院をお勧めしているが、大体において皆さんに喜ばれているので幸いである。
 というのも、標準治療以外の最新の治療方法や漢方薬、各種の代替療法に対してさえも、頭から否定されるようなことはなく、親身になってご相談に乗って下さる先生方が多いからのようである。



4月16日(土曜日)漢方と漢方薬の違い?!(「漢方薬関連のご質問」より[2])
[2005/07/03 追記:下記×××は「天天素」のこと。重要文献:厚生労働省発表の「天天素」被害]

お問い合わせ内容 : 「×××という漢方を服用しています。多少の肥満のため。
 説明には安全とかいてあったのですが寒気や胃の異物感など、が少し気になるのですがこのままつずけても大丈夫でしょうか。
 また将来妊娠時など影響はないでしょうか

お返事:「漢方と漢方薬とは、えらい違いです。 「×××」という製品は、貴女のメールで初めて聞きました。
 さきほどgoogleで簡単に成分を調べてみましたが、どうも純粋な漢方薬ではないようです。
 不快な症状が出るものは、続けるべきではないと思います。
 詳しくは購入店でお尋ねになるべきです。

 当方のような純粋な漢方薬専門の医薬品部門とは全く無縁な製品のようですので、当方にお尋ねになっても困惑するばかりです。

 そもそも、漢方薬とは天然の生薬だけを原料に製造したものです。
 本来ならお返事不可能なお問い合わせでしたので、放置しておいてもよかったのですが、不快な症状が出ていると書かれていましたので、中止して購入店にお問い合わせすべきと思い、老婆心ながらお返事申し上げた次第です。


 注記:上記×××という製品は、ご質問者が書かれている通り「漢方」と銘打ってネット上での宣伝が多い。
 しかしながら中国からの輸入品とはいえ、成分は漢方薬とはかけ離れたものである。
 それでも中国から輸入したものを「漢方」と表現するのは紛らわしいが、中国から輸入したものという意味で使用していると強弁されれば、間違いとは言えないかもしれないので、とてもややこしい。
 この論法で言えば、合成医薬品でも中国からの輸入品であれば「漢方」とも「漢方薬」とさえも表現されたとしても、間違いとは断定できなくなるので大変な紛らわしさがある。
 これらは明らかに牽強付会の筈だが、ただもう、村田漢方堂薬局のヒゲ薬剤師としては、ちょっと付き合いかねる世界だな〜と思わず溜息が出てしまったのが本音である。

(7月3日の追記:厚生労働省も公表し、広くマスコミでも騒がれたので、本サイトでも公表しても問題ないものと考え、この×××が、「天天素」であったことを、公表するものである。)


4月17日(日曜日)漢方薬の専門誌にインターネット体験記を書く予定
 いい年をしてHPを開設して短期間の間に様々な体験をした。
 まだまだ分からないことだらけだが、これらの印象記を医師・薬剤師だけが読者である漢方薬の専門誌に報告する価値は大いにありそうだ。
 我々の専門家同士の学問の世界とは些か異なったインターネット社会という別世界の印象記である。
 たとえば「漢方」という言葉のみならず「漢方薬」という分かり切ったような言葉が、我々専門家が思っている意味と内容が、どうも大いに異なっているかもしれない?ということや、SEO対策やPageRankのことなど、報告することは山ほどある。

 それにしても、これほど真面目なサイト(と本人は信じている)の登録を拒否されるサーチエンジンさんがかなりあることに、愕然とすること多し!あるいは、真面目すぎるのがいけないのかもしれないと、今頃になって反省しているのだが、どうして真面目であったらいけないのか!これは自問自答である。

 (漢方界の武闘派が、なにをいまさら泣き言をいうのだろう?)

4月18日(月曜日)鬼の霍乱
 発熱は無かったものの十数年ぶりに風邪を引いた。
 殆ど治っているものの、ひどい鼻声に皆が「ざま〜みろ!」と言わんばかりに喚声を上げる。
 
 いつも人の病気で説教ばかりたれるヒゲオヤジが病気をしたというので、常連さんが面白がってからかうのである。
 何とかの不養生だといって、村田漢方堂薬局のヒゲ薬剤師の沈んだ顔は青天の霹靂だったらしく、こんなにも喜ばれるのなら店頭に出ずに寝込んでいたらよかったよ。
 でも、ヒゲオヤジがいないと困るのは君達でしょう?!
 この風邪を引いた原因は大変なことがあったからなんだけど、そのために大阪の病院で当直明けの息子を強引に帰郷させたほどだもの。
 すべて事は無事に治まったとはいえ、風邪を引き込む前は、お袋が三度もこけてしまって本当に大変だったんだから。
 皆さん、鬼の霍乱などと、もうからかわないでよね。

4月19日(火曜日)昼からメールサーバーのトラブルでメールの送受信が不能に陥る!
 夕方になってもメールの送受信が回復しない。いったん故障すると大変不便であることにあらためて気付く。
 「漢方薬関連のご質問」が送信できないと電話までかかって、お詫びする始末。あたりまえのことだが、文明の利器にも故障という落とし穴があったのだ。

 夕食後8時前、ようやくメールの送受信回復していた!
 ところがまた夜10時頃に再発!やんぬるかな!

4月20日(水曜日)メールが回復するも影響多し
 20日未明にメールの送受信は回復したが、このためにお問い合わせが関東から電話で2本、地元の公的機関から定期メルマガが返信されたが、どうしたのかとのお問い合わせなど、半日ダウンしただけで、相当な影響があった。
 
もっとも、関東からのお問い合わせの1本は、犬の病気のご相談!

4月21日(木曜日)今月は難病の新しいご相談が多い
 4月になって新しい難病のご相談が毎日続く。
 大概が2人以上のご紹介者があって、ようやく村田漢方堂薬局に行く決心をされたという方が多い。
 漢方薬をお出ししたあと、このHPを覗いて頂くよう、お願いしている。紹介者が複数あって来られる方は、当方とのお互いの熱意が通じて漢方薬の効き目がより発揮しやすいという、好ましいジンクスがある。


4月22日(金曜日)明日は病院へお見舞いに
 友人が事故による怪我で入院との連絡が、彼の部下から連絡があった。
 ちょうどお袋が入院中の同じ病院なので、お見舞いに行くには都合が良い。
 一週間前に、お袋が入院したことを伝えていた友人その人が急遽同じ病院に入院である。
 お袋も良く知る友人だけに、変な所で奇遇である。

4月23日(土曜日)いきなり「儲かりまっか?」と言いながらやって来るお行儀の悪い人
 稀には不届き者がいるもので、村田漢方堂薬局に上記のようなことをいきなり言いながらやってくる業者のみならず、稀れには新参の病人さんすらいる。
 薬局内では真剣なご相談を受けている最中にである。
 55歳にもなって儲け主義でやってられますか!
 バッカジャナイノ!

4月24日(日曜日)午前中一時サーバーダウンでヒヤリ
 午前中、サーバーが一時ダウンしてヒヤリとしたが、まもなく復旧してホッとした。
 日曜日だから技術陣は大丈夫かと直ぐに本部に電話すると、やはり電話が殺到していたが、ちゃんとメンバーが揃っていて、やきもきする間もなく、直ぐに復旧したので助かった。

4月25日(月曜日)漢方薬に保険はききませんか?
 上記の質問、よくあるお問い合わせである。
 本日も若い女性からアトピー性皮膚炎だが、おたくは保険はきかないか、とのお電話。
 保険がきくのは病院で出される漢方薬だけですよ、とお答えしても、些か怪訝そうである。

 同じ質問を繰り返されるので、医療制度で薬局から出す漢方薬には保険は一切きかないことを説明しても不服そうである。
 それ以前の問題として、漢方薬を考える前に、西洋医学治療をまともに受けたことがあるのですかとの質問には、病院ではステロイドを出されるから嫌なんですよ、とのお返事。
 
 いやはや、正しいスキンケアーと適切なステロイド軟膏の使用により、副作用なしに軽快させることは可能だと言うのに。
 患者の認識不足が悪いのか、あるいは適切な使用方法を指導しない医師に問題があるのか。アトピー性皮膚炎の正しい西洋医学治療は-----⇒●

 いずれにせよ、村田漢方堂薬局では病院治療で治りにくい患者さんしか扱わない方針なのである。そうでなければ「漢方薬専門」の看板が泣くというものである。

4月26日(火曜日)一部上場の大企業の研究開発室長さんの来訪
 村田漢方堂薬局サイトをシッカリ読んでこられた某大企業の研究開発室長さんがある製品を持って遠路はるばる部下の方と共に来訪。

 この会社からは三度目のご来訪だが、同年代の室長さんが来られるのは初めてである。
 確かに良い製品を出されているのだが、かといって漢方薬を専門とする当方にとっては、もう一つインパクトが無い。
 どうしても一言居士で歯に衣着せぬヒゲ薬剤師に認識して欲しいとの熱意と真摯さは高く評価するにやぶさかではないのだが。
 
 次回は製品化する前にご相談に参りますとのお世辞を述べられて辞されたが、もともとシンパシーを感じていた会社だけに残念なことであった。

4月27日(水曜日)難治性の皮膚疾患が10日分僅か1800円の漢方薬のみで即効3名、だが・・・!?
 昨年暮れから現在までの間に、超珍しい出来事が連続3名。
 病院治療で何としても治癒せず、ステロイド軟膏も殆ど効を奏さなくなった痒みの猛烈な皮膚疾患(アトピーではない)患者さん3名。
 いずれも弁証論治により、まずは一処方のみで様子をみたところ、いずれも即効。
 但し、この一方剤のみで最後まで根治するとは限らないので、もっと高額な漢方薬調合を覚悟して来られた患者さんたちだけに、他の疾患の人々のようにしっかりとした配合を要求されるのは尤もで、何年来の難治性の皮膚疾患が、一方剤だけで最後まで根治できるとは限らない。
 ここが慢性疾患の複雑微妙なところなのである。


4月28日(木曜日)説得してくれたら漢方薬を買ってあげてもいいんだけど・・・
 だれそれさんと、かれそれさんに聞いて来たんですけど、本当に漢方薬が良いものかどうか、ちゃんと説得してくれたら買ってもあげてもいいんですけど・・・。

 いやはや、世も末である。

4月29日(金曜日)これからはますますインターネット社会に!
 ホームページを公開してまだ半年も経たないが、様々な経験をした。
 ネット上には様々な情報が流れ、玉石混交ではあるが若者達は確実にネット中心の生活をしていることを身近な若者達からも様々に聞かされて来た。
 ただ、残念なことに真剣・真面目な姿勢で実質的にも優れたサイトが意外に浮かばれていない光景をちょくちょく見るにつけ、年寄りの道楽と言われても構わないから、型に嵌った定型的なサイトや派手さを売り物にしたというより、たとえ破天荒であっても実質的な内容で優れたものを少しで広く知られるようにお手伝いする手立ては無いものかと思案した結果、小生がもう一つ「相互リンクSEO対策〜〜」的なサイトを立ち上げ、地道に募集および勧誘をして少しずつ厳選されたサイトばかりで構成した相互リンクサイトを作ろうと決意したのである。
 幸いなことに身近には多くの協力者もあるので、もしも多少とも成功の兆しが見えたら、更にもう一つ立ち上げようとの計画まである。早ければ第一陣が6月中にでも公開できるかもしれない。

 PageRankも重要であるが、第一に実質的な内容で判断し、優れたものを厳選して互いに切磋琢磨することで、結果的にPageRankが互いに上がるような配慮をしたサイトである。
 現在構想が固まって、5月から専門家が基礎的な部分を製作してくれることになっている。

4月30日(土曜日)見てはいけないものをみてしまった!
 各サーチエンジンさんを歴訪していた時に、しばしばお会いした同業のお馴染みさんのサイトを訪問して後悔した。
 見てはいけないものを見てしまったのだ!
 
 漢方薬のネット販売とて、あきらかにこの「漢方薬」と記載して羅列された販売品目の半数以上が、漢方薬とは全く無縁な昨今ブームになっている健康食品類ばかりなのである。

 一部は日本では健康食品でも、中国に行けばれっきとした中草薬であるものもあったにせよ、明らかに看板に偽りあり!
 あ〜〜〜見なけりゃよかった。
 だから付き合いかねる世界だな〜〜と、思わず溜息が出てしまうのである。


5月1日(日曜日)本当は若い人達以上にもっと中年世代に訪問して欲しいのだか・・・
 ネット社会は若者達ばかりが多く、一番訪問して欲しい中年世代はとても少ないのに、ちょっとがっくりである。
 身近な人々に確かめれば、ヤッパリ私の同世代でパソコンを触れる人はかなり少ないのに愕然とするばかり。

 村田漢方堂薬局のような難病・慢性病専門で、病院との連携も必要とするようなレベルで、ほんとうに漢方薬を必要とされる世代がパソコンを触れないのであれば、どうしようもない話だ。
 
 もちろん村田漢方堂薬局の常連さんに若い世代がいないわけではない。
 いずれもご両親を説得して来局されたくらいの真剣さであるから、ご自分の疾患をよく研究され、これまでの病院治療の経緯などを綿密詳細に報告されている。
 そのような熱心さがおありな若者達ばかりであった。
 ところが、昨年11月に公開した村田漢方堂薬局サイトを訪問されてお問い合わせされた人々の中には、それだけの熱心さと綿密さがおありだった方は意外に少ないのである。


5月2日(月曜日)青森の古書店・林語堂さんから『日本近代文学大系』全60巻別巻1を破格の値段で購入!
 いつもお世話になっている青森の古書店・林語堂さんから、このたびも上記全集を、月報ナシとはいえ、その分、破格の値段で提供して頂いた。
 村田漢方堂薬局サイトのトップページの相互リンク集や「古書店リンク」および「書評」コーナーなどで、リンクを設置させて頂いている古書店さんだが、林語堂さんのトップページに村田漢方堂薬局を「5万冊の図書館」と銘打ってリンクして頂いている恩人である。

 上記、角川書店が昭和45年に発行した『日本近代文学大系』は、注釈と解説付で大変評価の高い古書だけに、その古書価も驚くほど高額なのであるが、あらゆる古書にとても良心的な価格で提供してくださる林語堂さんは、皆さんにも是非お勧めである。

5月3日(火曜日)「村田漢方堂薬局」の検索結果
 以前もこの日録で検索結果の不思議さを記したが、村田漢方堂薬局のYahoo!とGoogleでの検索結果の極端な違い。これまで前者は4,500強。後者で何と900前後だった。
 周りの皆も、さかさまじゃあないの?と不思議がっていたが、本日午後には、何とようやくGoogleで4,170くらいで、Yahoo!が4,700強。
 ようやくYahoo!での検索数に近づいた。
 それでもまだ、不思議なくらい逆転現象としかいいようがない???

5月4日(水曜日)再び「村田漢方堂薬局」の検索結果の、超不思議さ???
 朝9時前、再び気になってまた「村田漢方堂薬局」の検索結果数を確認すると、まあ何とGoogleでたった888にまで落ち込んでいる。
 この調子で行けば、いずれ0になるのではないかと危ぶんでいる。相対的に常にYahoo!検索では4500を越えてからもじわりじわりと増加し続け、本日は何と4,811!
 どうして逆にGoogle検索では減っていくのだろうか???これが逆の現象なら、誰も不思議がらないだろうが、Googleで888、Yahoo!で4,811なのである!
 連休だから、漢方薬や病気の話は一時休止して、Google検索の不思議さをしっかりと記録しておきたい。
 村田漢方堂薬局に「SEO対策はもう、しても無駄だぞ!」と威嚇されているような恐怖すら感じるのである!?
 そうです、そうです、そうなんですよ!このように年寄りというものはね、僻みっぽいんですよ、とりわけ私の場合はね!
 ところで、夕方にまた気になって、googleで「村田漢方堂薬局」を検索すると、今度は4,100。一体、どうなってるんでしょうね!?

5月5日(木曜日)今朝はgoogleで881件、Yahoo!で4,867件、この「村田漢方堂薬局」の検索数の違いは何か???
 連休中だから、本日も本業は忘れて毎日気になる「村田漢方堂薬局」の検索数である。今日もgoogleでは数が減り、Yahoo!では増えている。
 この莫大な数字の違い!世間一般的な俗説からは、この数字が逆であれば、さもありなんで済ますところであるが、不思議である。
 中医漢方薬学という綿密詳細な感性と類推力を必要とする仕事を何十年も続けていると、自分の関心のある分野に限っては、本業と同様に執拗な追究をしなければ気が済まないのである。

 自慢じゃないけれども、趣味の方でも、近場の釣れない場所と言われるどうしようもない海岸で、ビックリするような数のチヌを釣り続けてきた。
 だから、このgoogle検索の不思議な現象を追及し続けているのだが、憶測は出来ても、まだ何の解明も出来ないでいる。暫く、観察し続ける必要がある。


 と、以上のようなことを3日間も書き続けていたら、休日と言うのに常連さんの一人が心配してお電話をくれた!
 よっぽど村田漢方堂薬局のヒゲ薬剤師がイカれてしまったと思ったらしい。
 もともとイカれているんですよ、もともとね、私は。
 どうでもいいことでも追究してみるのが面白くなることってあるのだけど、冗談のつもりで書いていても、本気で心配して下さる方があるのは、ありがたいが、たまにはナンセンス話をしたくなるんですよ。

 ただし、この日録中の、医薬品や病気に関することでは、全く真剣ですから決して誤解されませんように! 明日の日録からは、また普段の真剣・真面目な日録に戻ります。

5月6日(金曜日)疲れてしまって何も書けません! 
 もういけません。久しぶりの薬局。バテました!

5月7日(土曜日)漢方薬の真実をいかに伝えるか?
 口に甘く、耳障りの良いサイトを構築して、漢方薬の良さを宣伝することは、小生のようなトウヘンボクには、それが出来ない。

 話は少しそれるが、先日、県外から尋ねて来られた難治性疾患の患者さんが、地元で良く効く漢方薬を配合してもらって、大助かりだったのが、次第に値上げされて、しまいには3日分で数万円もするほどになり、とうとう困惑して村田漢方堂薬局に助けを求めに来られたのである。
 いくら腕がよくても、これでは漢方薬局の名誉を傷つけることになりはしないか?
 技術料と言ってしまえばそれまでだが、ものには常識というものがあると思うのだが。

5月8日(日曜日)本当は難しい漢方医学・薬学理論
 漢方薬の仕事を専門として、今年いっぱいで33年になるが、世間で思われるほど、漢方薬関連の様々な基礎理論は、みやすいものではない。

 そもそも、風邪に葛根湯が通り相場になるような、安易なものではない。

 簡単な疾患一つにしても、個人個人によって様々に適応する方剤が異なるのだから「風邪の漢方薬を下さい」と言われても、「はい、これです」と、即座に出せるものではないのである。

5月9日(月曜日)いい年をして、もう二つサイトを開設するんだって!?
 そう、表題のとおり、いい年をしてまだやるんです。そうですよ。イヤミなジジーですからね私しゃ。
 ネット販売をしないからって、漢方薬の難しさばっかし宣伝して、まだもう二つも新たなサイトを立ち上げる準備しているんだから、呆れますよネ。
 要するに、なんですネ、ボケ予防なんですよ、これが。
 
5月10日(火曜)この日録(2)を元の一本に統一することにする(注記:この内容は、まだ村田漢方堂薬局サイトで継続していて、日録のカテゴリ分けに苦労していた頃の話である
 日録は増えるばかりで、こんなことなら本来「ブログ」でやるべきであった。(2)をもとのさやに戻して、結局、深く深く潜行することにした。したがって、もはやgoogleのロボットはとうていやってこれない深さに達していることになる。

5月11日(水曜日)京都の臨川書店から明治時代の書籍12冊購入
 漢方専門サイトに、ちょっと不謹慎かもしれないが、昨日、京都の古書店・臨川書店から、注文書籍「名家小説文庫」全12冊が送られてきた!

 文庫といっても現代の文庫とちがって、一般の書籍よりも一回り大きく、しかも分厚い明治時代の書籍である。
 当時の大出版社「博文館」が明治42年に発行したものである。
 よくぞ、全巻揃ってあったものだと、感激ものである。
 これ以上書くと、マニアックになるので止めておく。

5月12日(木曜日)悪性腫瘍が消えた!
 ここ10年近くは、ご相談で最も多いのが転移がんや進行がんであるが、一昔前とちがって、村田漢方堂薬局に来訪される患者さんたちは、ほとんどが長い年月、お元気で過されている。
 したがって、ここ5年間に不幸な転帰を迎えた人は皆無に近い。

 先日も、再発がんゆえに、手術を躊躇する間に、熱心に漢方薬類を服用されて数ヶ月、現象的には消失してしまった方がいる。


5月13日(金曜日)ヒゲ薬剤師が葛根湯のお世話に!
 日頃から、まともな風邪に「葛根湯」は非力であると力説していたヒゲ薬剤師が、青天の霹靂!葛根湯のお世話になっている。
 数日前から、のどが痛むわけでもないのに、顎下から頸部にかけて、リンパ腺が大きく腫れて触ると痛む。睡眠時間4時間前後の毎日が、とうとう相当こたえたものと思われる。
 銀翹解毒散製剤に、板欄根と白花蛇舌草の各エキスを続けても、不思議なことに全く無効。さてはカタル性炎症らしく、清熱ばかりがいいとは限らない。
 これまで、滅多に葛根湯証に罹ったことがないが、珍しく項背部が凝っている。そこで葛根湯に猪苓湯の合方に切り替えると、本日1日だけで、随分と軽くなった。
 村田漢方堂薬局サイトのトップページにも、葛根湯の非力さを力説していただけに、恥ずかしくなるような出来事であった。
 とは言え、そごが矢張り、漢方の難しいところで、弁証論治と配合法則の難しさを、あらためて認識した、というわけである。

5月14日(土曜日)ウイルス原因説もある疾患に対する実験
 実験という言葉で表現すると、何だか冷徹な感じがするが、村田漢方堂薬局でやっていることは、そんなニュアンスはない。
 患者さんも納得づくのことで、例えば・慢性関節リウマチで、あとの2割くらいがもう少し、という中年女性に板藍根のエキス散を加えたり、メニエール氏症候群や突発性難聴の方に、弁証論治のしっかりした配合方剤とともに、途中から同様に板藍根エキスを加えるなどの実験である。

 結果はどうかというと、リウマチの方には、明らかに良好な結果が出ている。その他の方は、現在経過観察中。

5月15日(日曜日)漢方と漢方薬の真実
 数日前、新設されたばかりのサーチエンジンさんに、登録申請した折、例によって「追加して欲しいカテゴリ」の欄があったから、「漢方薬(医薬品)、中医漢方薬学」を提出していた所、管理人さんからお問い合わせがあり、二三度メール交換があった。
 すでに、このサーチさんでは、「漢方」というカテゴリがあったのだが、敢えて上記のように「漢方薬(医薬品)」などを提出しておいたのに、敏感に反応して下さった。

 一般常識が通用しない部分のあるネット界の問題として、代表的なものに、この「漢方」の問題があることを指摘し、アドバイスを差し上げた訳だが、結局「漢方」を「漢方薬(医薬品)」に変え、あらたに「漢方薬局」を新設して下さった。
 相当に鋭く、理解力のある管理人さんであった。

 ちなみに、ちょっと古いが「広辞苑(第三版)」には、次のように記載されている。

 漢方 = 中国から伝来した医術。
 漢方薬= 漢方で用いる薬。おもに草根・木皮の類。


 かなり的確である。
 はたして、ネット界では、このような正しい使い方をされているのかどうか?
 この一般常識に反しているのがネット界であることは、驚くばかりである。


5月16日(月曜日)新たなカテゴリ【漢方と漢方薬の虚実】を新設
 ネット界の常識が、いかに現実社会と異なっているか、漢方と漢方薬、健康食品、サプリメントなどの問題について書いたもの。

5月17日(火曜日)ネットで調べた漢方薬?
 ネットで調べたと言って、とんでもない知識を仕入れてこられ、村田漢方堂薬局のヒゲ薬剤師を苦笑させること多し!
 やっぱり、その仕入れた知識の9割近くは、少しピントがずれている。

5月18日(水曜日)京都の老舗の出版社から電話がかかる!
 京都のR書店さん。新刊の出版部のみならず古書部もある老舗の出版社さんから夕方、突然のお電話。
 江戸時代の出版物を翻刻出版中の話題から、旧字旧かな、つまり正字正かなの問題に話題が集中。
 昨今の出版物は、戦前の著作物を翻刻するにあたって、旧漢字(正字)を使わずに、新漢字に改悪するのは問題である、とのヒゲ薬剤師の主張に熱心に聞き入ってくれる。

5月19日(木曜日)某社から漢方薬類のインターネット販売についての薬事法上の問題点を指摘したFAXが送られてくる
 心ある漢方薬メーカーは、これだから信頼できる。
 上記のFAXは、漢方薬類のインターネット販売を強く自粛するように促す内容である。
 あっぱれ!!!

5月20日(金曜日)トウヘンボクについて
 村田漢方堂薬局のヒゲ薬剤師は、自他共に認めるトウヘンボクであるが、患者さんにも、ある意味「トウヘンボク」な人も意外に多い。
 つまり、親身になって適切な漢方薬をアドバイスすると、売らんかな主義にばかり取られて、お話にならないのである。
 そんな長年の経験から、本当に漢方薬を必要とする熱意のある方以外は、どれほど親身になって差し上げても、それが却って「アダ」となることが多い、ということに気が付いたのであった。

 反面、村田漢方堂薬局の常連さんとの互いの信頼関係は、それはそれは深いふかいものである、と大いに誇れるのである。だから、病気の治りも良いのであろう。

5月21日(土曜日)本当に漢方薬を必要とする人とは?
 薬局の役割は、医師から出された処方箋調剤業務はもちろんだが、それ以外にも軽医療のお手伝いという面でも重要な役割があるのであろう。それに用いられるのは、一般医薬品のみならず、漢方薬もその例外ではない。

 しかしながら、すべての薬局が、そのような金太郎飴のように同じである必要はないと思っている。
 長年の漢方薬の知識をフル活用して、一般医療では、もう一歩治らなかったり、副作用に困惑したり、といった患者さんばかりの受け入れ薬局としての村田漢方堂薬局の存在意義を誇って、何の不都合があろうか。

5月22日(日曜日)病院との利害関係が全くない独立独行の薬局とは?
 村田漢方堂薬局では、実質的?には処方箋調剤は行っていない。だから、地元の各病院との利害関係が全くない。
 それゆえ、責任を持った自由・率直な意見が述べられるのである。

 なぜ、このようなことを書くかというと、処方箋調剤を行う薬局こそ、チェック機能が働くべきところを、病院・医院との利害が絡む分、却ってチェック機能が損なわれる場合がある、という現実をテレビで放映していたのを見たからである。


5月23日(月曜日)構造主義科学論の池田清彦氏が第56回日本東洋医学会学術総会で一昨日の土曜日に御講演とか!?
 考えてみれば、日本東洋医学界の会員である村田漢方堂薬局のヒゲ薬剤師にも大会開催の御案内が来ているはずだが、欠席ゆえ、案内パンフレットをよく読んでいなかったから、今日になって気がついたことだった!
 本日送られてきた「漢方医薬新聞」の5月20日号に予定表が掲載されているので気が付いたのだ。我ながら大変なトンマである。
 要するに我が村田漢方堂薬局サイトの専門家向けの拙論は、池田清彦氏の構造主義科学論をヒントにした思考方法が蔓延したサイトなのである!!!

5月24日(火曜日)青森の古書店【林語堂】さんが書かれた御高著の第二弾「書痴迷宮」を購入!
 昨日送られてきた書籍。読む前からぞくぞくする本である。
 書痴にしかわからない醍醐味がふんだんに蔓延しており、あたりに香りが漂っている。
 第一作目の「古本迷宮」は、村田漢方堂薬局サイトの中の書評欄に、熱に浮かされたように夢中で書いたものである。


5月25日(水曜日)昨日、日録を4月から分離して【漢方と漢方薬の真実】という姉妹サイトを公開
 つまり、その新サイトとは、このことである。この日録自体は、もとの村田漢方堂薬局サイトで続けていたが、この調子で続けば、将来膨大な量になりそうであったことと、このネット界の「漢方」と「漢方薬」に対する認識の混乱状態に歯止めをかけるべく、このヒゲジジイが乗り出したと言う訳である。
 本来なら、もう一つの新設サイト【厳選相互リンクSEO】が早く公開できるはずだったのに、Webディレクターにたのんでいるトップページの芸術的?なデザインに考えあぐねてか、まだ取り掛かってくれないので、自分一人でやれる【漢方と漢方薬の真実】のほうを、先に公開したのである。

5月26日(木曜日)無料のブログを借りるべきだったという意見はごもっともだが・・・
 わかってましたし、知ってはいましたよ。ブログという便利で、しかも無料だということをネ。でもね〜〜。タダ、ろは、ロハ、只、無料というのがネ、どうも気が引けてダメなんですよ。貧乏性なんでしょうかネッ。
 ある程度、本腰を入れてやるからには、ほどほどの経費を投入しなければ、気合が入らないんですよ。私のような老人はね。
 たとえばね、チヌ釣り。例の黒鯛釣りのことですよ。カーボンの竿や、レバー付きのリールなど、多少は凝った釣り道具一式で、気合を入れて磯に挑むから、大物が釣れるんですよ。元手がかかってますからね。
 この【漢方と漢方薬の真実】は、まったく商売と無関係な目的だから、釣りのように何の代価も求めてはいませんがネ。老人には最高のボケ予防なんですよ、実際。
 ボケ、ボケ、と気楽に言うようですがね、仕事上でも「ボケ」に関しては深刻な問題として、折々に相談がありますからね。
 適切な漢方薬がないわけではありませんがね。やっぱり、ある程度進行したら、取り返しが付かなくなる段階があるようですからね。

 仕事が仕事で、常に緊張感を強いられる仕事ですからネ、余暇にその緊張感の反動が来すぎないようにネ。
 このホームページで、常に軟着陸の繰り返しで、反動を防ごうと言う算段なんですよ。

5月27日(金曜日)認知症?
 昨日の日録で気になったのが「認知症」???。この?をつけるのは漢字が正しいかどうか、おぼつかないからである。
 どうも、昨今は「ボケ」のことをこのように呼ぶらしい。日本語がドンドン乱れていく現象を、憂えるばかりである。【認知障害】というなら、まだ理解できるが、認知症とはナンジャラホイ!?
 よっぽど国語力の優れた方が、命名したに違いない。

5月28日(土曜日)厳選相互リンクSEOとはナンジャラホイ!?
 昨夜、Webディレクターに頼んでおいた【厳選相互リンクSEO】のトップページや下位のページの一部が完成し、すぐに引き渡してもらった。本サイトとは違って、上記サイトはプロにデザインしてもらったので、かなりな風格が感じられる、と思う。

 わざわざ今度も相当な諸経費をかけて作ったのは、もちろん儲け話とは無縁で、出費ばかりであるが、本サイトの目的が、ネット界の常識を、一般社会の常識に引き戻すためのものであるのと、まったく同様。

 つまり、相互リンク依頼をするのに、無駄になるかもしれないリンクを先に設置し、永久にないかもしれない応諾の連絡を待つ、というのがネット界の常識。

 ヒゲ薬剤師が創設したこの相互リンクサイトは、一般社会の常識にそうやりかたで、応諾後にリンクを設置すればよい、というやりかた。

 ネット界も、一般社会の常識に合致するように目覚めて欲しいからにほかならない。
 ワタしゃ〜常識人ですからねっ。
  


5月29日(日曜日)専門医にかからないと、とんでもないことになる!
 これまでも何度か村田漢方堂薬局サイトや、この日録でも書いたことだが、いくらベテランの先生にかかっても、その疾患の専門の先生でない場合、とんでもないことになりかねない。
 それらの実例をここで山ほど列挙したいくらいだ。
 医者にかかるのも寿命のうちであることに間違いない。

5月30日(月曜日)坐骨神経痛に栄養剤!??
 気持は分からないでもないけど、でも、それはないでしょう!母親が坐骨神経痛とて、子供達が心配して、それぞれに買ってきてくれたのが、様々な健康食品や、医薬品の朝鮮人参やニンニク入りの栄養剤。
 整形に通院すること二ヶ月、重度の疼痛は取れたものの、ここ一ヶ月は進歩がない。そこで心配した子供達のプレゼントが上記の通りである。

 当然のことながら、改善が見られないので困惑していたところ、隣の奥さんが村田漢方堂薬局で、重症の腰痛が治った経験があるからといって紹介されたとのこと。
 
 まあ、このレベルの坐骨神経痛は「疏経活血湯」の近縁方剤で治ることが多い。
 わざわざ遠方から村田漢方堂薬局に訪れるほどのものではなかったと思われる。

5月31日(火曜日)昨日、同じ年齢の元大関で昔の貴乃花(元横綱・貴乃花の父)が口腔底癌で死去!
 ヒゲ薬剤師と同い年。昨日テレビニュースでしった。もちろん当方には何も詳しいことは、分からないが、同じ口腔科領域の癌・悪性腫瘍類のこれまでのご相談の経験から、ふと気になったことがある。
 大学病院内における、歯学部系の口腔外科と、医学部系の耳鼻咽喉科などとの、連携と協調はうまくいっていたのだろうか?というものである。

 これまでの漢方相談業務において、しばしば患者さんの悩みとして、医学部系と歯学部系の連携不足や派閥争い的な悩みが比較的多かったからである。