漢方薬局薬剤師日録(4) 平成17年(8月12日〜9月15日  )

漢方と漢方薬の真実>>漢方薬局薬剤師日録(4) 

8月12日(金曜日)再び特殊性と普遍性について 普遍性のみならず特殊性の重要性は、西洋医学の先生方も重々承知はしていても、特殊性を把握する体系化された基準というものが、西洋医学にはないのですよ!

 中医学には、個人個人の体質および疾患における特殊性を把握する基準がしっかり体系化されている。
 それだけに、普遍性に対する認識基準も、しっかり確立されている。

 一方、普遍性にめっぽう強い西洋医学だが、特殊性に対する判定基準が、あまりにも乏しすぎるのである。
 もちろん体系化など、及びもつかない。

 医師、個人個人は、多かれ少なかれ、分かっちゃいるけど、経験から出た「勘」に頼ったり、就業時代の指導教官の教えに従う、師子相伝であったりするのだから、科学的とはいえない。

 だから、西洋医学と中医学、漢方医学との融合合体化が望まれるのであるが、これは夢のまた夢なのであろう。


8月13日(土曜日)お問い合わせ内容 : 不妊とアトピーで初めて漢方薬局でお薬をいただきました。飲んでみたら、重症ではないのですが頭がのぼせるような(あつくなるような)感じになり、買ったお店に相談したら量を減らして飲み続ければ大丈夫とのことでした。不安なのでセカンドオピニオンをお願いしたいです。薬が効いているということなのでしょうが、飲み続けていいものでしょうか?薬の内容は加味しょう○散、温清飲、桂枝○苓丸、田七人参の丸薬と顆粒状になったお薬です。漢字が変換できないでごめんなさい。申し訳ありませんがよろしくお願いします。

 上記の質問者は、30〜40代の女性。以下当方からのお返事を全文転載。

拝復

ひどくはなくとも、服用する都度、頭がのぼせる症状、これが気分のよいものなら、ご購入の漢方薬局さんの「大丈夫」が、ほんとらしく聞こえますが、もしも不快感に近いものであれば、まず、体質に合っておりません。

その判定をもっと正確にできるのは、アトピーが、その漢方薬類を服用することで、少しずつよくなっているようでしたら、ご購入の漢方薬局さんの「大丈夫」が、ますます正しいことと存じます。

もしも、のぼせる症状が不快で、なおかつアトピーが、逆に悪化するようでしたら、やはり、体質に合っていないということになります。

のぼせる症状が不快だけれども、アトピーは不変、という場合も、合ってない可能性が高い。

のぼせる症状が不快だけれども、アトピーはよくなっている、という場合は、判断が難しいです。

ただ言えます事は、アトピーを漢方処方で正確にあわせるには、相当な知識と技術が要ることだけは、確かです。

(蛇足ながら、不妊症とアトピーの両方を治して欲しいという場合、多くの場合、アトピーに対応した体質の合わせ方を優先しても、体質学で合わせていきますので、多くの場合、アトピーに併行して、不妊症も治ることが多いものです。)
以上、簡単ながら、お返事まで。         頓首


(折り返し、お礼のメール)
 早速の丁寧なお返事ありがとうございました。
どこに相談していいかも分からず、不安でしたが、お返事は大変納得できるもので、気持ちが楽になりました。自分の体の様子に気を付けながら、服用してみたいと思います。
お客さんでもない私に丁寧なお返事を書いて頂き、とても感謝しています。ありがとうございました。


8月15日(月曜日)この炎熱の夏休み、ちょっとまともな日録になりませんね〜〜。チヌの夜釣りにさえも、行く気にならない。

 例年には、ないことだ。
 ヒゲ薬剤師が、盆に殺生しないのは、何年ぶりのことだろう。
 休み続きと、この猛暑とで、ボ〜〜〜〜ンヤリして、まともな日録になりません。

本当のことを白状すると、他のブログに書くことが多くて、うっかり一番肝心な日録に書くエネルギーが無くなっていた、ということみたい。

 もっとも力を入れているつもりだったけど。

 まっ、夏休みだからイイカ。


8月16日(火曜日) 吉和村研究所へ

 夏休みを利用して、久しぶりに広島県へ。海抜800m以上の山の中にある研究所。
 施設の回りに漢方薬の原料生薬「当帰」を植えていたら、どんどん回りに広がって、入り口付近にも沢山繁殖している。

先ほど(16日午後5時)、そこから戻ったばかり。疲れ切った状態で、この日録を編集。

 写真の続きは、漢方原料の研究所 吉和村研究所 で、更に画像が見れます。
 いずれも、お借りしているエキサイトブログ!


当帰

出入り口にも、当帰がビッシリ!


当帰の花のアップ映像


8月17日(水曜日)今日まで夏休みなのです! 愚娘や愚息は病院勤務でテンテコマイというのに、ヒゲ薬剤師の漢方薬局は、今日まで休み。(その点、開局薬剤師はいい身分かもよ?!)
でもね、完全に安定期に入っている常連さん2名、うっかりやって来られたりしたから、いつもの漢方薬は、ちゃんとお出ししましたよ。ただし、明日からはしばらく、地獄の忙しさを覚悟?!


 だけど、明日からは、今週一杯、地獄がまっているかも。
 あんまり神経を使う日には、呼吸困難を覚えて、日本製では最も高級な牛黄製剤を服用しないと、体がもたない日が続く可能性もある。

 暇な時は、随分ヒマになるんだけど。

 少数精鋭の難病中心の相談薬局ではあっても、同じような日や時間帯ばかりに集中するときがある。

 まあ、今日までは、あんまり仕事のことは考えず、読み残している本でも読んでおきまショ。


8月18日(木曜日)ようやくホット一息の午後3時半。 休み明けのこういう忙しい日に限って、のんびりムードの「おたずねですが」の患者さんがやってこられ、時間を奪われにウバワレまくる!

 ようやく休める、昼食がとれる、と思ったのもつかの間、人に紹介されたとて、「おたずねですが」とくる。

 聞けば、充分に病院治療で効果があるが、漢方薬の方が身体にいいと聞いたので、ちょっとおたずねです、ときた。

 ひまそうに見えたらしく、明らかに遊ばれているのである。
 挙句の果ては、病院の自慢までする。
 だから、病院治療をそのままお続けください、と「懇願!」しても、まだ居座り続けて下さるのは、大いにアリガタメイワク。

 結局、お陰で昼食がとれません、(常連さんの)送りの荷物も荷造りできません、休憩も仕事も、お陰で渋滞中ですが、少しは分かって頂けますか、と皮肉を言って、ようやく理解してもらえる。

 疾患をかかえると、(弱者権力として)無礼講が罷(まか)り通る世の中であるから、やりにくいことこの上ない。


8月19日(金曜日)今日は疲れましたので、漢方と漢方薬のお話は、ちょっとお休みです。

 わざわざクリックして頂いて、ありがとうございます。

 チョット頑張りすぎて、きょうは、もうダウンです。

 他のブログ類を書いていたら、大事なこのサイトの日録が書けなくなってしまいました。

現在、頭の中は、からっぽ!

 さきほどまで「漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記」で、大柴胡湯のことを書いていたら、それでバテテシマッタ!

 ヤワな身体になったもんです(泣)


8月21日(日曜日)画像を投入した時の方が訪問者が多い。ところがサーバーに借りている容量が少ないので、写真専用にブログをまた借りてみたが・・・? たくさん画像を入れたいのだが、なにせ30MBしかない。そごで画像専用にブログ「漢方と漢方薬の真実」サイトのサポートブログを借りてはみたが・・・・・?

 画像の評判が意外にいいのか、はたまた「覗き趣味」のせいなのか、画像が多いときほど、ご訪問者が明らかに増加しているので、おりおりに、投入するにしても、容量が少なすぎるので、本サイト専用のブログを借りてみた。

ところが、どうも画像がよくないし、小さい。

本音を言えば、エキサイトブログを借りたかったのだが、ブログ比較も兼ねていたので・・・。

画像その1 画像その2 画像その3 画像その4 画像その5 画像その6 画像その7 画像その8 画像その9

 以上、白衣を脱いだ漢方と漢方薬のヒゲ薬剤師 より。


8月22日(月曜日)「天天素」販売初の逮捕者 という記事が8月19日(金)の読売新聞に出ていたが!  なあんだ!? 逮捕者が今頃になって「初」なのか、という驚きがある。あのような未承認成分を含有した、明らかな薬事法違反の健康食品販売が、しかも、あれだけネット上で、盛んに盛大に宣伝され、販売されてきて、逮捕者が今頃になって、初、なのか〜〜〜
画像はこちら⇒●
 今回の「天天素」事件でも、死人まで出しながら、ようやく今頃になって逮捕者、だとは些か驚かされた。

 関係者の何人かは既に逮捕されているものと、思い込んでいたからだ。

 この天天素事件に関しては、この日録にも、何度も繰り返し書いているから、詳細は記さないが、少なくともトップページでリンクしている「厚生労働省」のホームページを覗いて、この事件の姿を読んで欲しい。

 厚生労働省が、この問題を発表する一月半前には、その被害の可能性と、漢方と偽って、薬局や健康食品店で、ネット販売されている実体を摑んでいたことは、既に何度も述べた。

 トップページを眺めてもらえれば、直ぐに発見できるはずである。

 また、第二・第三の天天素事件が、いつ起こるが知れたものではない。

 それほど、このネット界は、健康食品や医薬品販売において、無法状態に近いところが、無きにしもあらず。

 当局は、常に監視していることを、お忘れなく。        (本日の息抜き用の画像


8月23日(火曜日)ブームの田七人参を売り込みに来た健康食品メーカーさん。その場に偶然居合わせたのは漢方製薬メーカーの幹部! さあ〜〜、どうなったか!?  数ヶ月前のことだが、居合わせた専門家に虚偽をあばかれて・・・・・

 最高級品の田七だ、との売り込みで、勢い込んでやってきた健食メーカーの従業員。

 いつもなら、ケンモホロロにお帰り頂くところだが、ちょうど遠路はるばる、漢方業界では一流のメーカーさんの幹部が来られていた。

 大きな田七人参の根塊を取り出して、他社にない最高級の品質で、中国から直輸入で云々と、まくしたてる、マクシタテル!

 ずっと、近くで聞いていた幹部さん、その根は、小さい塊を云々と、虚偽の宣伝をすべて暴きたて、健食の従業員さんは、ポカンと口を開けたまま、何の言い訳も出来ない。

 さもありなん。本人は会社で教えられた通りを、テープレコーダーのごとく、再生しているだけで、自社の上司が教えることを、信じきっていても止むを得まい。

 そもそも、中国ではれっきとした中草薬、医薬品としての漢方薬製剤原料であるのに、日本国内では、相変らず健康食品扱いにされているのが、大いに問題なのである。

 先ず何が問題か、といえば、野放しのために、規格がピンキリ状態である。

 第二に、薬効があるのに、正しい薬効を広言することがはばかれる。

 本来、医薬品であるべきものだけに、一定量以上(1回に5g以上)を服用すると、不整脈が生じる可能性があるなど、健康食品として乱用されても困る。

 まあ、いずれにしても貴重な雲南田七、数十年前でも、九等級くらいに品質がランク付けられていたというのに、それだけに悪徳業者は、今後も後を絶たないことだろう。 良質な「田七人参の画像

8月24日(水曜日)ちょっと信じられないことだが、思いがけないサーチさんが、「漢方と漢方薬の真実」サイトの登録を拒否されることが、稀にある!  と、こう書くと、いかにも自信満々でのぼせ上がっているようだが、それくらいの自信がなけりゃ〜、専門家としての責任を持った発言はできませんや〜〜! ともあれ、薬剤師という有資格者が、全責任を持って記す論点に、どうも、恐れをなすサーチさんがおられる、ラシイんですよ 

 天天素被害の問題や、マスコミを利用した宣伝が派手な水虫の内服薬による副作用、肝臓障害の問題など、ズケズケと書きまくって来たが、自信がなけりゃ〜〜、こんなもの書けや〜〜しませんゼっ!

 有資格者が書いて公表している、ということは些かなりとも、発言力があるからであり、資格を土台として、発言する権利もある。

 有資格者の発言権の裏には義務も伴っている。

 だから、先日来局された、地元の薬務課の先生にも、洗いざらい「漢方と漢方薬の真実」サイトの主旨と、ネット社会における漢方と漢方薬の問題点、健康食品被害の問題点、および水虫内服薬の肝臓障害頻発問題等を説明し、今後も我がサイトを是非、御覧頂くようにお願いしている!

 孫も生まれているような年代のヒゲ薬剤師であるから、先は見えている。

 それゆえ、後世の為にも、ネット界の問題点、および合成医薬品類における目に見える問題は、トシヨリの義務として、また専門家の義務として、ハッキリと指摘しておく必要があるのである!
(と、本日は大変勇ましい。パチ、パチ、パチ!!!)


8月25日(木曜日) 大学卒業直後から、マニアックな趣味的に始めた漢方医学の学習だったものの、これが本業となると・・・!?  そうなんですよ。凝り性のヒゲ薬剤師は、ボクシング・チヌ釣り・古書・昨今のブログ借りまくりなど、いったん興味を持つと一定レベルまで到達しないと満足できない性分だが、これが本業となると・・・?
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 昨今のめり込んでいるブログ類も、3つの一般Webサイトとは別に、現在9つもやっている。

 その中には、漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記 というのは、やってるブログの中では、専門分野だけに、やっぱし、一番肩が凝る。

 最初は、気楽に楽しんでやれていたのに、専門分野だけに、三十数年のキャリアの結晶の一部として、専門家にだけは、容易に理解してもらえる内容とするつもりだけに、談話風の工夫など、意外に神経を使ってしまうのである。

 その点、その他のマニアックな趣味関連、古書のブログや、影響を受けた本の話、あるいはホームページ関連の経験談関連のブログなど、どれも楽しんでやれている。

 と、ブログ一つでも(イヤ、九つだったけど・・・)このようであるから、実際の業務となれば、更に真剣度が違う。

 それでメシを食う、ということはマニアックな趣味的に楽しんでばかりはおれないのである。

 だから、想像するに、HTMLだのタイトルがどうの、キーワードがこうのと、マニアックな楽しみでやっている素人と、それをメシの種にしている業者さんらのレベルの違いを、ますます思い知るのである。

 所詮、プロの世界と、アマチュア、あるいはセミプロの世界とは、雲泥の差があるのだ、と昨今ヒシヒシと感じている。

 それでも、将来はHTMLのプロになりたいと、些かのめり込み過剰な昨今ではある。
 分かっちゃいるけど、何せ歴史の浅いHTMLの世界だもの。中医学の歴史の長さとは、ワケがちがワ〜〜〜ナ!
8月27日(土曜日) 凝り性も一種の病気かも?  気がついてみたら現在、ブログを10、一般Webサイトを3。合計13サイトを運営している。何でも、やるとなったら徹底的にやるんですよ。漢方医学や中医学、それが発展して独自の(と信じている)中西医結合の「中医漢方薬学」を生み出して、日本漢方のことを書いた中国の書籍の結論部分に引用されたりしたんだから〜〜ネ。
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 凝り性を治す漢方薬は、ありませんよ!

 あるわけないでしょうガッ。あったら今頃のんびりチヌ釣りに行っていますよ。

 ところが、本当は、チヌ釣りって〜のは、決してノンビリではないんでね。
 のんびりする釣りなら、まともな大物は釣れるもんじゃ、ナイ。もしも釣れたとしたら、それは単たるマグレ!

 チヌをつるには相当な集中力を必要とする。何せ、相手は「年なし」と言われるつわもので、頭が良い。サイズは45cm〜55cm。

 話がチョットそれてしまったが、何でも一定レベルに達するには、相当に凝らなければ、上達するものではない。
 なおさら、漢方医学や中医学のように、長い歴史のある医学・薬学が相手だもの、趣味的にやっている程度では、それだけでメシが食えるレベルには到底、達しない。
 もしも、中途半端でもメシが食えるとしたら、それは商売がウマイだけ。

 ともあれ、そんなにブログに凝ってちゃあ〜、まともに仕事ができないのじゃないか、漢方薬を忘れるのじゃないか、とご心配のむきは、どうぞ、ご安心召され!
 そのブログの中の2つは、漢方専門のブログサイトだから、気が抜けない。一番に神経を使い、もっとも苦労するのが、それらで、結構、基礎的な復習をやっているようなものですよ。

 それに日々の仕事が、真剣勝負だけに、ブログを書きまくっていると、気分転換のみならず、ヤッパシ、ボケ予防にも、明らかになっていると思いますガネッ・・・・


8月28日(日曜日)風邪に葛根湯は、昔から常識だけど、昨年暮れから調査したところ、案の定、葛根湯で風邪に効果があったと答えた人は、皆無に近かったぜ!  冗談や酔狂で言ってるわけじゃ〜ありませんゼ〜ッ! こんな重大なことをネ、昨今は病院でも保険漢方で頻繁に出される漢方薬方剤、ここでウソを書こうもんなら、袋叩きでしょうガ!
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 まあ〜、いずれにせよ、ヒゲ薬剤師の薬局にやって来られるような人たちは、かなりな持病や難病をかかえてやって来られるから、体質的にも葛根湯が不適切な患者さんたちばかりだろう、という非難もありそうですがネ。
 そのご心配はまったく無用!
 意外や意外、葛根湯系列の方剤は、頻繁に使用して、難病・慢性病の人たちに、大いに喜ばれている。
 頚椎症関連で多用するものの、長期の連用が必要だから、必ず配合薬物中の「麻黄(マオウ)」をかなり減量した製剤を用いる。
 その方が、副作用防止の観点からも安心である。

 ところで、本題の風邪に対する効果である。
 昨年暮れに、姉妹サイト「漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局」を公開して以後、異曲同工で繰り返し書いてきた。
 同時に、ヒゲ薬剤師の薬局に来られるまでに、風邪に葛根湯を使ったことがある方に対して、ずっと質問し続けてきた。

 その結論は本日の表題通りの話なのである。

 風邪引いて、葛根湯を使ったが、結局治らずに病院に行って治した、というケースがもっとも多い。

 面白いのは、市販の葛根湯で効かず、病院に行ったら、保険漢方の葛根湯だけが、投薬されたというもの。
 わざわざ風邪で病院に行っても・・・と苦笑もの。

 マッ、いずれにせよ、咽喉がヒリヒリしたり、痛かったりする風邪には葛根湯は、向かないって、ことですョっ。

 それならどの漢方薬がよいのかっ、お訊ねでしょうがネ。
 これも再三再四、書いてきたと思いますよ。  多くの場合、銀翹散製剤が主体になりそうですが、ヤッパシ、弁証論治に基づいて用いるべきですよ。

 マッ、お近くの漢方専門薬局でよくご相談くださいマシ。


8月30日(火曜日) 昨日はK製薬のW君が夕方やって来る。担当になった最初の1年くらい、ヒゲ薬剤師が怖くってしょうがなかったと白状する  今じゃ〜ぁ、何でも冗談が言えるほどになったが、最初の頃は相当つらかったらしい。そんなにイジメタことはないんだが、若い人を励ます言葉が、チト強烈だったラシイ?
W君の画像や店内風景⇒●
 若い頃には、年上の人たちに、いじめられた経験から、若い人を励ますことの多いヒゲ薬剤師であるから、同年代の人よりも、若い年齢層の人と親しくなる傾向が強いのだが、W君ばかりは、最初の頃は、そうとうビビッていたらしい。

 もちろん、若い人に優しい?ヒゲ薬剤師であるから、辛く当たったつもりはモウトウないが、世間の噂につられて怖いという先入観も手伝っていたのだろう。

 いまでは、何でも言えるようになっている。
 上司と同行で来られる時は、上司のほうがコチコチになってるソバで、W君が一人ニヤニヤ笑っている光景が、いつも面白い。

 ヒゲ薬剤師は、強い立場にいる人間には、うっかり攻撃性が出てしまうこともあるが、若い人たち、これから伸びようとする人たちには、これでも結構やさしく接しているつもりなのであった。

 ただし、誰かさんのように小さい頃に厳しく育てられたことを、いまだに恨みに思っているような甘ったれた女々しい輩(やから)には、決して容赦はしないだけのことダっ。


8月31日(水曜日)医薬品・漢方薬・健康食品のネット通販に厳しい「厳選相互リンクSEO」サイト  メインサイトの「漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局」は、当然、ネット通販なしの御案内サイト兼専門家向け論文集であるが、どれほどの数のサーチさんで落選してきたことか。ヤフー登録にも挑戦したことがあるが、アッサリ落選。逆に審査する立場になってみると・・・・・?
今日の画像はこちらです⇒●
 「厳選相互リンクSEO」という相互リンク専門サイトは、審査が厳しいので有名?である(ヒヒヒッ)。
 管理人が極めて厳格だからであ〜る。応諾メール送信率3割以下を誇っている。
 そのかわりに、応諾したとなると、かなり徹底的な応援をして差し上げている。
 それだけ、応援しがいのあるサイトさんばかりを相互リンクしているからだ。

 メインサイトの「漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局」は、負傷だらけで、多くのサーチさんに登録を拒否されてきたし、ヤフー登録の無料申請には、ことごとく落選してきた。カネをかけてまで挑戦したいとは思わない。

 審査する立場になれば、どんな気分だろうと、やってみたら、意外やイガイ、我ながら厳格この上ないのに、自分自身呆れてしまうほどである。(これじゃあ〜、厳しく育てた子供に、いまだに恨まれるはずである。)

 そのかわりに、応諾したとなると、精一杯の応援をしている。それだけ、応援しがいのあるサイトさんばかりを厳選しているからだ。

 ただし、上記の表題どおり、医薬品・漢方薬・健康食品に対する審査は最も厳格。
 とりわけ、厚生労働省や各医薬品メーカーも自粛を呼びかける医薬品・漢方薬類のネット通販サイトは、まず落選である。

 こちとら、いい歳のジジイだもの。サイトを見るだけで、サイト運営者の誠実さまで読み取れるのよ。


9月1日(木曜日)昨日の日録 『医薬品・漢方薬・健康食品のネット通販に厳しい「厳選相互リンクSEO」サイト』 と同じ方針のサイトさん発見!  あるビックなPageRankも高いサイトさんが、広く相互リンクを募集されているその文言を見て、さもありなんと、納得!「アダルトサイト・出会い系サイト・ギャンブル系サイトの他、美容・健康関連サイト・探偵サイトなど」は、Yahoo!の登録サイトとしては、迷惑だというような趣旨で、お断りということ!
画像はこちら⇒●
 しかたありませんね。当然この中には、健康食品関連サイトのみならず、薬局、漢方専門薬局が含まれている。

 まったくアダルトサイトと同列に置かれるほどのイメージと現状なのか、と愕然としないでもないが、ヤッパシ、例の罪深い薬事法違反の健康食品問題が絡んでいるに違いない。

 その薬事法違反のダイエット食品「天天素」などは、健康食品店ばかりでなく、薬局のサイトでも、漢方などと偽って売られていたことは、この日録でも、何度も取上げてきたとおりである。

 それゆえ、Yahoo!の登録サイトさんとしては、プライドのみならず、登録サイトとしての地位を守るためには、それらの問題を起こしかねないサイトさんとの相互リンクなど、ハナからお断り、とされることに、何の異議もない。

 それだけ、ネット通販される同業者のモラルに問題があるのは、明白だからである。

 健康関連サイトさんは、慎重なサイトさんからは、このように見られていることを、自覚すべきなのである。


9月2日(木曜日)「厳選相互リンクSEO」サイトでは、ネット通販をしない御案内サイトの薬局や医院は大歓迎と看板に掲示しているが・・・・・  それが皆無に近いから、驚いている。ネット通販だらけで、だから昨日発見したサイトさんのように、すべての健康関連サイトさんお断り、ということになるんだろうネ、きっと。
だが、あまり厳しすぎるのもなんだから、特定の医薬品類(漢方薬も)を掲示せず、あくまでネットを通じた漢方相談による通販というのなら、と妥協すべきかどうか?

画像はこちらですネン⇒画像
 といってもね〜、村田漢方堂薬局さんなどは、あくまで漢方薬局案内と専門家向け論文集ですからね。

 立派なものです。

 ありゃ〜、決してやせ我慢してるわけでもなく、不特定多数の人に、安易な医薬品(漢方薬)の販売を、ネットを通じてしたくないんですね。

 たとえ、ネット上には特定の漢方薬製剤の製品を宣伝せずに、ネット相談による通販というものでも、ナンだか引っ掛かる所がある。

 一度は直接、漢方薬局や漢方専門医院に足を運んでもらって、その後に、電話相談なりで一般通販に切り替える、というのならよく理解できるし、もっともなことで、便利である、と思いますがね。

 ところで、病院や医院も同列に並べてしまいましたが、実際のところ、医師のいる病院・医院でも、特定の健康食品などをネット通販しているところが、ありましたからね!
 いや、驚きましたね。水虫の内服薬と同じくらいに驚きましたよ。
 本日はですます調で、最後まで頑張りました!

9月3日(土曜日) 今日がまだ終らないというのに、もう明日になってしまった!  明日と言おうか、もう明日が今日になってしまったが、午前中三時間の仕事は、体力を消耗する。遠方から来られる方が集中しやすい日である。
また今日もシツッコイ画像はこちら⇒●
 この日録のサーバー容量が30MBだから、あまりたくさんの画像が投入できない。
 そこで、サポート役のブログをお借りしたが、どうもいけない。

 何がいけないかというと、容量が1T以上あるから、裏版として、漢方以外の方面にハメを外したくなって仕方がない。
 ときどき、日録やブログくらい、漢方薬を忘れさせてくれよ、という不埒な思いで、多方面のブログを始めてしまったが、この日録をサポートするはずのブログさへ、いったんそのブログに向かうと漢方を忘れて、あらぬ方向へ突っ走りかねない。

 まっ、いいか、と思わぬでもナシ!

 裏版では、親サイトを裏切ることばかりしたくなるのが、トウヘンボク長州男児の悪い癖。

 一体に長州人って〜のは、この國は、「幕末の苦労を経て自分達が造」ったという、無意識のウヌボレがあるから、日本各地でケムたがられるのよネ。

 かく言う小生、長州藩士でも保守派の末裔ヨ!
 新撰組と考え方は似てたってこと。

 あれ〜レっ、やってしまった。もうこれ裏版にはいってるつもりになってたよ。


9月4日(日曜日)長年、悩ましい問題は、あろうことか、日本で健康食品扱いされる中薬(中草薬)類である!  日本では、健康食品とされる中にも、大変優れたものがある、と思ったら、何てこた〜〜〜ない! 多くは中草薬類ばかりではないか・・・・!!!
今日はドンナ画像が入るか未定だがもう入ったかな?⇒●

 案の定、土曜日の午前中は超多忙、せっかく来られた某氏と、漢方薬の配合の確認が終った後、HPやブログの話題で話し込んでいたら、後がツッカエテルのにと、いつもは上品なさるお方から、叱られてしまった。

 それもともかく、上記タイトルの問題である。 繰り返し愚痴の出る問題で、中医学では常識中の常識の中薬(中草薬)の一部が、どうしても「健康食品」だちゅうんだから、たまったものじゃあ〜ない!

 ほんとう〜に、扱いにこまっている。

 誤魔化し、というものが、大嫌いだから、つい、愚痴が出るのヨ!
 考えれば考えるほど、不愉快になるくらい、信じられない地位だと思う。
 具体的な名を上げるのは、宣伝するみたいだから、もう、それは止めておく。

 やめてはおくが、どこか漢方メーカーが、犠牲になって医薬品の許可を取ってくれないものかなぁ。
 当然、そりゃ無理でしょうね。経費かけたは、医薬品許可が下りなかったとなれば、その奇特なメーカーさんは、踏んだりけったりで、潰れかねませんもんね。ムムムッ


9月5日(月曜日) 台風がやって来る!!!  こりゃ〜大変じゃ!*!*!
 築後三十年以上の漢方薬と本の重みでガタガタの廃屋寸前の店舗兼倉庫・書庫、もはや風前の灯火(ともしび)か!*?*!

また今日の画像はできたかな?⇒●

 台風一過の後は、どうなっていることやら?!

 下関直撃コースである。

 最近は毎回、台風が通過した後の吹き返しの時のみ、雨漏りする個所があるが、何度屋根に上って探索しても、そのルートが発見できない。、

 そこで、あらゆる考えられる個所の雨漏り防止のこーキングを徹底的に施したが、止まらない。

 過去にもあった別の個所、三箇所とも、工務店にお願いしても、止めることが出来なかったので、ひげ薬剤師みずから乗り出してやったところ、いずれも1〜2度のチャレンジで、ピタリと止まった。

 乱暴な割には、器用なのである。

 今回は、残った一箇所だけの雨漏りで済めばよいが、家ごと流されるってことも・・・・・

考えただけでも、憂鬱である。

幸か不幸か、月曜日の割りにヒマで済んでいるのは、皆さん台風を警戒しての災害防止の準備に追われているに違いない。


9月6日(火曜日)漢方と漢方薬がどうのこうのと言ってる場合ではない! 我が破れ屋が、崩壊の危機に面している。これが最期の日録になるかも!? 既に台風の影響が強く、廃屋寸前の薬局兼倉庫兼書庫、今世紀最大の危機を迎えている! それにしても異常気象の続く近年、借りてる数が分からなくなったブログのうち、何と朝7時現在で「村田漢方・姉妹サイト・ブログ管理日誌」が、ページビューランキングによれば、既に86のカウント!ブログ界にも異変が・・・?
画像も今日で終わりか!?⇒●

 今回の台風はただ事ではない。

進行速度は遅い上に、勢力は強烈!

現在予測される進路は、ったく下関直撃コース。やんぬるかな!(これ、ヤミヌルカナの音便)

 昨今の異常気象に呼応して、日本のブログ界も、上記のように異変が起こっている。

 現在朝7時半、台風被害を最小限に食い止めるべく、思案中だが、思案するばかりで妙案が浮かばない。
 もう腹をくくって、

 心頭滅却すれば、台風もまた涼し


9月7日(水曜日)台風一過、直撃コースに近かった割には、天井に一箇所、雨漏りの小さなシミがあっただけ。その間、薬局は閉めたまま、主としてエキサイトブログ「漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記」に連載中の「補気建中湯(3)」の投稿に専念。とても殊勝なことであった  ブログの中でも一番気を使い、神経をすり減らす漢方専門ブログではあるが、昨日報告の異変が起きたブログ「村田漢方・姉妹サイト・ブログ管理日誌」は、6日だけで265人(ページビューランキングの調査では221人)の訪問者があったのだった!
画像は続けられます⇒●

 結局、例の異変ブログは265で終ったが、朝の勢いでは500は行きそうな気配だったので、思わずWebディレクターのU女史に電話して自慢したくらいだ。

 でもネ〜、何があっても、もう驚かないんだな〜彼女は。アラ、ソウ、で終わりだゼ。

 だからコンチキショウと思ったわけではないが、この台風に出勤するなんて無謀だゼっ、早く家に帰ったら! とよけいなお節介を言う始末。

 ともあれ、あんな異常なクリック数は、早晩沈滞するのは目に見えている。
 「厳選相互リンクSEO」でも、それに近いことがあったが、一日で終息してしまっていた。

 台風が過ぎる間、上記の如く、「補気建中湯(3)」に専念したが、昭和55年当時の拙論を取り出して抜粋するなど、久しぶりに懐かしい拙著「求道と創造の漢方」を取り出して、30歳までの自分の成果も、まんざら捨てたものではないぞ、と自己満足と自画自賛で終わった台風の一日であった(笑)。


9月8日(木曜日)昨夜も頑張って、エキサイトブログ「漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記」に連載中の「補気建中湯(4)」の投稿に専念。それには理由が・・・・  ところで、ブログ「村田漢方・姉妹サイト・ブログ管理日誌」は、6日だけで265人(但し、ページビューランキングの調査では221人)の訪問者があったが、異常なクリック数は、案の定、台風とともにやって来て台風とともに去って行った! 
本日の画像は何かあったかな〜?⇒●

 あのブログの異常なクリックは、台風とまったく同じ動き、気まぐれクリックよ、さようなら、といったところヨ。

 それよりも、専門の漢方では、上記のエキサイトブログでも頑張っている。
 敢えて「補気建中湯」ばかりを4回に渡って投稿したのは、中にも書いているが、このエキス剤を製造しようと決断して下さる奇特な漢方専門の製薬メーカーの出現を望んでいるからである。

 癌や悪性腫瘍の末期に往々にして訪れる腹水に対する効能だけでなく、一時的であるにせよ、起死回生の効能を発揮する場合があるからである。

 このような優良方剤に、エキス剤がないのはおかしい、と思うから。

 今後は、同様にエキス剤の製造が望まれる托裏消毒飲など、重要方剤に付いても書いてゆきたい。

 この托裏消毒飲にしても、慢性肺膿瘍で、敗血症に移行する危険性のあった患者さんを長年の服用で根治させた経験など、有用性は計り知れないからである。

 これからの時代、煎じ薬ばかりが主役ではありませんゼっ!

 この忙しい時代に、即座に服用できる製剤の有用性は、計り知れない。

 ただし、製薬メーカーの採算性という大きな問題が立ちはだかっている!!!!!!!


9月9日(木曜日) 台風一過、しわ寄せで薬局は台風のような忙しさに、初めての食事が夕方4時! コーヒーとジュースだけで、四時過ぎるまで食事が取れない。 おまけに某医療機器メーカーの外交さんがまた交代とて挨拶に。半年から1年に1回、ここ何年も交代、交代で10人近く替わっている。人事部はどう考えているんだ〜と説教、顔が出来たと思ったら、直ぐに交代では売れるものも売れないんじゃないのと、上司にヒゲ薬剤師のクレーム報告として、強く抗議されたことを報告書に書くように言う
今日は画像よりも、大変有益なお話し、日録の続きがあるよ!⇒⇒●

 いやはや、ちょっと信じられない会社があったもんで、ここ何年かの間に、外交員を一年もたたないうちに、シバシバ交代させて、高額の医療機器がさばけると思うほうがおかしい。

 ちょっと、その会社の人事部の方針が、あまりにも常識に反しているので、ヒゲ薬剤師からのクレームとして、強く是正するようにとの、報告書を提出すべきであ〜〜ると強く言ったが、彼は本当に提出する勇気があるかどうか?

 それにしても、信じられない。軽自動車くらいの価格はする機器を、自動車関係の外交さんを見習うべきである。

 顔を作って、親しくなっているからこそ、安心して購入できるという面が、大いにあるのに、あんなにポンポン外交さんを交替させていたら、売れるものも売れるはずがないし、実際にこちらのほうでも、購入する気には、とてもなれないよ。

 ある程度、外交さんと親しくなって、信頼関係を気付いてからのことだろうに!

 世の中にはホント、信じられん非常識な話が、ゴロゴロころがっている。

 と、イチイチ憤慨するコチトラも、同類かもネっ


9月10日(土曜日) 信頼関係の難しさについて  昨日の日録に続いて、信頼関係の問題である。この問題は、裏版の「漢方と漢方薬の真実」サイトのサポートブログの9月9日版でも論じた。それに続く問題をもう少し論じてみたい。各メーカーの外交さんとの信頼関係問題は、そのまま漢方薬局における患者さんとの信頼関係の話にも直結する問題でもあるからだ・・・・・・。
本日の画像および追加コメントは?⇒●

 昨日の日録に続いて、裏版では、ヒゲ薬剤師の乗用車の購入相手、あるディーラーの所長さんとの信頼関係の話を述べたが、その所長さんとは、技術系におられた25年前からのお付き合いなのである。

営業に移り、所長さんになられてから、ここ15年間は、その所長さんからしか、車を購入しない、ということなのだ。

 信頼関係、というものは、こういったもので、漢方薬局における本業においても、同様だと思う。

 漢方薬による難病治療を求めて来られた患者さんたちが、その後、10年、20年、長きは30年のお付き合いとなるのである。

 だから、昨日述べた外交さんを頻繁に交代させるメーカーさんの人事部の感覚を疑った理由も、ここにある。


9月11日(日曜日) もう9月かぁ〜っ、月日がどんどんたってゆく・・・引き続き「信頼関係」について  ヒゲ薬剤師の経営する漢方専門薬局では、一番お行儀が悪いのはヒゲ野郎で、まるで戦前の日本なのだ。皆さん品性といい、マナーといい、まるで現実の日本社会とはかけ離れた別世界! これがいつも自慢のヒゲ薬剤師
本日は愕然とする独自の調査報告あり!?裏版は画像もあり⇒●

 いつも自慢のヒゲ薬剤師。

 ここは別世界よ〜っ。
 戦前の、あの、ふるきよき時代の品性と知性。
 道徳観。
 マナー、何をとっても、そのふるきよき時代を再現しているのが我が薬局よ、と自慢である。

 お互いに信頼感があるからこそ、だぜ〜〜〜っ

 唯一の例外は、当のヒゲ薬剤師のみ。

 例外のない規則はない、と言ってうそぶくヒゲ薬剤師


9月12日(月曜日)一犬虚を吠ゆれば万犬実を伝う。一人虚を伝うれば万人実を伝う。Like dogs, when one barks all bark. [新明解 故事ことわざ辞典(三省堂)より] ブログの匿名性は、いい点もあるが、気楽なぶん、ずいぶん問題のある記述が目立つこともある。漢方と漢方薬について、とんでもない記述を目にした。漢方と漢方薬は別物デアルと断じたあと、 漢方薬は薬として処方されるが、漢方はいわゆる医薬部外品で普通の店にも置くことができるとした趣旨を、堂々と述べて「啓蒙」しているのだ。ま〜、この投稿者に限らず、ネット界全体がこのような認識であることは、先刻承知! だからこそ、ヒゲ薬剤師が立ち上がって、ネット界の迷妄を排せんと、孤軍奮闘しているのであ〜〜〜る!
今日の裏版⇒●

 まあ、いまさら驚きはしませんがね。
 これが曖昧な日本の現状って〜ことですよ。
 ネット界に限らず、世間でも、どうも、このレベルの認識。
ただ、医薬部外品という言葉が、どうしてここで出てくるのか、はなはだ疑問ではありますがね。やっぱり、これはシロウトの筆としか思えない。
 上記のブログには、あれに続いて、まったく解読不能な漢方と漢方薬論が展開されるのだから、お話にならないのであった。
 それが、どうどうと「啓蒙」してあげる、といった筆法には、恐れ入ったものだ。
 まっ、言論の自由はいいことだ、といってもね、書いている本人が、何もわかってないで書いている文章というものは、読むに耐えない。

 どうせ、ヒゲ薬剤師の「虎吠え」にも、同様な目を向けている人が多いのでしょうがね。
 この調子だから、漢方界でも、嫌われ者かもしれませんがね。
 真実をズバリ突きすぎるからですよ。

 それを言っちゃあ〜オシマイヨ、という所まで、真実を追究するところがありますからね。

 ともあれ、「漢方」という言葉には、薬というのがくっついてないから、それをよいことに、薬業界も健康食品業界も、ネット界も、一般社会も、知らず知らずのうちに、あるいは故意に「悪用」している、としか言いようがない現象が、目立ちすぎる、って〜ことですよ。

 これが、アイマイな国、日本の現状です。


9月14日(水曜日)ある大都会在住の中年女性からのお電話で、電話相談で私に合う漢方薬を教えてくれ、教えてくれたらネット通販か地元の薬局で購入するから、との依頼! 世の中、そんなもんですかね〜〜〜!?  体質に合った漢方薬を手に入れたかったら、直接、専門家の所へ相談に出向くのがスジだろう。考え方が安易過ぎや〜しませんか?
本日の裏版です⇒●

 いつもイジワルジジイみたいで、というか、その通りのようで、申し訳ありませんがね、そんなに世の中、相手の立場を考えずに、病気で苦しいからって、楽してうまい具合にばかり行くもんですかね。
 世間さんの医療関係や漢方薬局関係のブログ類を拝見すると、小生なんかに比べると、非常に親切ですが、皮肉な小生から言わせれば、漢方薬を売りたいが一心の親切に見えなくもないのですよ。
 本当に病人さんのことを考えれば、ヤッパシ、ネット通販ばかりに頼らず、通える範囲のところで、専門家を見つけて、最低一度は直接出向くのが筋じゃ〜ありませんか?
 電話相談だけで、配合が決まるのは、一度でも来局経験のある人に限られますよ。
 ところが、ある種の複雑な病態では、何度かご足労願わなければ、どうしようもない場合がある。

 安易過ぎるんですよ。

 もちろん、お苦しいのは、充分理解できますよ。
 でもネェ〜〜、もっともっと難病の方たちが、相当に苦労されて、遠方から通い続けている方も、大勢いらしゃるんですよ。
 無理に遠方から来られずとも、と思うものの・・・・。
 まっ、いずれにせよ、安易なネット通販や、電話相談だけで楽しようというのが、ドダイ、無理な話のように思う、ってェ〜ことですよ。


9月15日(木曜日) ほかでも書いたと思いますが、お問合せの9割は、お断りするから、こうやって日録を書くことが出来るんですよ。本当に漢方薬を必要とされる方は、お問合せの1割程度だって〜〜ことです ひところは、漢方薬を求められるほとんどの方に熱心に応対していたら、当方の身が持たなくなって、以来、牛黄製剤を常用せざるを得なくった。
本日の画像と補足は?⇒●

 お断りせざるを得ない理由は、まず多いのが病院に行くのがイヤだというもの。

 次に、ネットで見たから欲しいという漢方薬方剤の指名買いは、9割がピンボケ方剤を選んでくるからダメ。

 その次に多いのが、お話をうかがって、納得できたら漢方薬をやってみてもいい、という思わせぶり。これ一番イヤ。

 そうこうしていたら、ヤッパシ9割はお断りしていることになる。

 最初にあげた、病院嫌いは、最もコワイ。
 もしも、重大な疾患が隠れていたら大変だから、必ず病院での諸検査と標準治療くらいは、充分に受けてからにしてもらいたい。

 正式な医療を受けて、それでも治らないとか、もう一歩がいけない、という場合に限る。

 だから、こうして少しは時間的な余裕を、無理矢理作って、ストレス解消、英気を養っている。

 でなけりゃ、熱心な漢方ファンの方に、全精力が傾けられないじゃぁ〜〜ありませんか。

 今、夜中の2時半、寝ぼけマナコで書いてるから、本音をウッカリ書きすぎてしまったかなァ〜〜ぁあっ?