漢方薬局薬剤師日録(6)

漢方と漢方薬の真実>>漢方薬局薬剤師日録(6)

10月23日(日曜日)現代社会における漢方薬、つまり漢方医学や中医学で用いる漢方処方、漢方薬方剤のあり方、随証治療あるいは弁証論治といったものの、現実的な問題を、このサイトだけではまかないきれないのは当然である。だから、昨日今日も、二つのブログが仲良しこよしで、五苓散および猪苓湯の現実的な、だが、しかし稀にある注意点なんかを論じ合っているが、決してコワい方剤ではない。コワい方剤どころか、適切に使用すれれば、本当に気持ちよく効果を発揮する漢方薬である。でも、稀にある注意点、水分代謝に関係ある問題だから、ちょっと覘いてみたら!五苓散(5)  五苓散や猪苓湯の使用上の注意 現実問題としては、これほど有名であると同時に、両者とも、優れた有用性があるのだが、●●とハサミは使いようと、まったく同様。こんなに優れた方剤でも、ちゃんと専門家に相談して、正しく利用すべきである、って〜〜ことですよ
ヒゲ薬剤師も憂鬱な秋を迎えようとしています⇒●

 漢方の素晴らしさは、ヒゲ薬剤師の薬局の常連さんのみぞ知る。
 実際には、こういう以外にはありませんね。
 ちょっと経費はかかるけど、最初の真剣勝負の時期を過ぎて、次第に効果を発揮しはじめると、多くの方は、漢方というよりも、ヒゲ薬剤師の好きで命名した「中医漢方薬学」の素晴らしさを実感されるのであった。

 この中医学と日本漢方、および西洋医学・薬学知識を合体させた「中医漢方薬学」こそ、最高の医学・薬学だと信じている。
 それくらい、オメデタクなけりゃ〜、こんな神経ばかりをすり減らす仕事はやってられませんよ〜〜〜>


>10月25日(火曜日)昨日は踏んだり蹴ったりの一日!多忙な月曜日の本業が終わった後、元玄関の倉庫の壁際のスイッチが、荷物が詰まりすぎて遠いので、無理して左手、右手を交互に何度も伸ばして、ようやくスイッチに届いて点灯した後が大変、項背部から両手にかけて電気が走って強烈な痛み!さしあたりは医薬品である「地竜(みみず)のエキス」を多目に服用して、本来さらに服用すべき●●人参は、面倒で省略。今夜はHP上の早急に改善すべき箇所をやろうと思っていた矢先の出来事。このサイトも、ブログも、更新が不可能かと思われたが、無理をして改善すべき部分を何とかこなして、一部のブログを更新して、疲れて就寝したが、両手・両手首の疼痛で、熟睡できずに悶々として朝を迎えた。こりゃ〜〜まずいと、早朝に服用した漢方薬類は?
ヒゲ薬剤師の危機!本音を語るブログは⇒●

 実際には就寝前の午前3時半に、最高品質の牛黄製剤も服用しているが、これは毎晩のこと。
 早朝には、医薬品(漢方薬としても使用される)地竜とともに、日本では歯がゆいながら健康食品扱いされる「●●人参」をやや多めに服用。
 一時間経過して、ようやくこの日録を打ち込む気になった。

 ところで、この「●●人参」、わざと伏せているが、中医学・中薬学を少しでも齧ったことのある人なら、常識中の常識だから書かないのである。
 日本で、健康食品扱いされるのが、根本的に間違っていると思うからである。
 効果・効能が歴然としてあるのに、公然とは掲載を憚られる「健食」扱いと来る!

 ところが、勇気ある?薬局さんでは、この●●人参を漢方薬であると公然と歌い上げ、効果・効能をアピールしながら、ネット通販を頑張っておられる。
 その勇気に唖然としつつも、大いに複雑な心境のヒゲ薬剤師であった。
 
 どうも、日本の漢方と漢方薬は、どこかがオカシイ、と思うから、様々なブログや本サイトが閉鎖出来ないのである。

 ところで、両手の痛みは、猛スピードでこれを打ち込んでいる間は、忘れてましたよ!


10月27日(木曜日) 「科学」とは一体どういう意味なのか?この言葉は安易に使用されやすいだけに、使用される文脈によっては、かなり怪しい使われ方も多い。本来、理系のみに適応するはずのこの言葉は、過去も現在も、文系方面でも使用される、ずいぶんあやふやな言語ではないだろうか?しかしながら、理系で使用される「科学」という言葉にも問題なしとしない。たとえば、医学・薬学方面における、とりわけ「漢方と漢方薬」の分野における使用方法である。科学的実証という名のもとに、漢方医学や中医学の特質の一つである「個別性の重視」が忘れ去られ、同一方剤による普遍性の追求、つまり、同一病名や症状に目標を絞って、何人中に何人有効であったかの検討である。この分野の追求に過度な期待を寄せると、次元の低い漢方医学に堕するのみではないだろうか?「科学」とは、この程度のものなのか、と落胆するには深い意味がある・・・・
ヒゲ薬剤師の逃げ場のブログ⇒●

 身近にも遠方にもいる親しい医師や身内の医師から得る多くの情報のみならず、現実にヒゲ薬剤師の経営する漢方専門薬局に直接もたらされる多くの情報を総合するに、多忙な医師たちの医療用漢方の使用方法は、多くは製薬会社から派遣される外交社員のアドバイスに基づいている。
 だから、そのアドバイスに問題が多すぎるのである。
 日々の臨床に追われるお医者様たちは、一部の特別に熱心な先生以外、多くの先生方は、製薬会社主導のもとに使用せざるを得ない。
 最近もまた、不要な「小青竜湯」の乱用が目立ち始め、患者さんは、それによる副作用が出ているのを知らずに、ヒゲ薬剤師のもとに御相談に見えられるケースが、あとを絶たない。

 よって急遽、主として病院から出される漢方薬の使用上の注意を解説する場を本サイトに新設することにした。
 多くの医療用漢方の投与する側も、処方される患者さん側も利用して頂き、少しでも誤投与を防ぐのに役立つことを祈っている。
 現在は、まだ空白⇒「漢方薬の使用上の注意」だが、なるべく早急に記入していくつもりである。


10月31日(月曜日) 技術立国の日本は、いい意味で、物まねから始まって、オリジナルよりも優れたものに改良発展させる技術は天下一品だが、こと「無形の哲理」的なものになると、からっきし弱い。
その証拠に、明治以来、日本に本当の哲学者は西田幾多郎だけだと言われ、あとは西洋思想の紹介ばかりに終始していると極論する人もあるが、漢方医学においては、本場の中医学理論の紹介すら不足したまま、科学的検証の名の下に、没理論の世界に突入中!?
いまにアメリカやフランスから、中医学理論を、日本の医師たちが教わらなければならない、本当に恥ずかしい時代が直ぐそこまでやって来ている。その頃には、コチトラ、この世からオサラバしているだろうから、恥ずかしい日本の漢方界を見ずに済むだろう事を期待している。

ヒゲ薬剤師の月曜日、お断りせざるを得ない事例ばかりが続き、それに労力を費やしている間に常連さんに、多大なご迷惑をおかけして、意気消沈中!
そして白衣を脱いだヒゲ薬剤師の裏版⇒●

 要するに、形として見えるものには、断然強いが、無形の哲理には、まったくヨワイ!て〜〜〜ことだ。

 中医学理論は、東洋医学の世界標準として、また共通用語として、西欧社会にも浸透していくだろうが、その中で、哲理に弱いこの我が日本国だけが、遅れに遅れるというよりも、後退に後退を重ねている兆候が歴然としつつある。

 つまり、科学的検証ばかりをやって哲理を忘れた西洋医学化された漢方医学の貧困状態の時代が、直ぐそこまでやって来ているかもしれない、ということだ。

 その原因は、多かれ少なかれ「医療用漢方」と無関係とは、決して言えないだろう。

 遠まわしな書き方だけど、これが日本的オクユカシイ、表現方法なのであった。


11月3日(木曜日)「哲学の貧困」という言葉があり、有名な本の題名にもなっているが、それに倣って「医学理論の貧困」と言う言葉は、あまりにも穿ち過ぎかネ?
 でもね、どこかの国では漢方医学の基本中の基本「五行学説」を空論憶説として捨ててしまい、その結果、ほとんど没理論で民間療法レベルじゃないかと他国から笑われているのが現状らしいよ。
こういう学問的な評論ばかりを載せていると、たまに出向いて各サーチさんや、相互リンク専門サイトさんに登録申請に行った場合、明らかな薬事法違反を犯しているようなサイトさんは登録してあげても、漢方を本当に専門としている医師や薬剤師の多くの意見を代表して訴えかけている本サイト「漢方と漢方薬の真実」の登録を拒絶するところが、ポツポツあるのは驚きですね!まっ、そのレベルの認識しかないのが一般世間であろうとは、予測はしていましたがね。ヘルス&ビューティー >健康食品・健康グッズ >漢方薬 こういうカテゴリの設定をしているから、間違っていますよと丁寧にたしなめても、頑として受け入れない。しかもこの中に登録されているのは7割が健康食品関連サイトさんばかり。彼らは「薬事法違反」の何たるかを全然ご存じないで、コチトラのような正論を吐き続けるサイトを、逆に怖がってんじゃないの?でも、何で怖がるんだろう???

白衣を脱いだヒゲ薬剤師⇒●

 こういう真剣勝負をするようなサイトを、一部の人は、明らかに敬遠して拒絶するんだね。 こちらは、残る人生もあまり多くはないので、日本の医療界、とりわけ漢方界のどうしようもない問題点を指摘して、少しでも良い方向に向かえば、と言う気持ちで頑張っているんだが、これを本当に理解してくれているのは、真の意味の漢方の専門家である医師・薬剤師の一部の人たちで、専門家であればあるほど、共感してくれている。
 その証拠に、同じようなことを専門誌に書いていた頃は、医師でしかも大学教授レベルの先生方から、様々な「ファンレター」を沢山頂いたものだ。
 もしかすると、書く場所を間違えているのかもしれない。
 一般Webサイトにこのような事実を指摘し、何とか日本の医療をよくしようと頑張ること自体が、何とかの耳に念仏なのかもしれない。
とはえい、クリック数も、ひどいときは1日30くらいに落ちる時もあるけど、50を超えていることも多いんだから、ヨシとしようぜ。


11月7日結構サボりのヒゲ薬剤師が考え出したことは、18年前に書いた拙論『日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱』をこの日録で公開することだった!当時、矢数道明先生が、どなたかとの対談で「印象に残った論文」として指摘して下さって、その談話が当時の「漢方の臨床」誌上で活字で残っている。東亜医学協会創立50周年記念特集号で、「漢方の臨床」第35巻12号であるから、ちょうど18年前の拙論ですね。もしも、この方法がうまく軌道に乗るようなら、当時の拙論をそのまま掲載しつつ、僅かながらでも今日から見た注釈を入れるというやり方はどうだろうか?今、少し読み直しても、訴えていることがそれほど古びてないんだな〜〜〜っ やってみるか・・・・ 数日がかりで活字を写し取る。まあ、過去の拙論の思い出にふけるロウジンってわけでね。
白衣を脱いでもサヨウナラできなかったヒゲ薬剤師⇒●

牛歩の速度で写し取っている最中の『日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱』はここをクリック!

 この拙論は、上述のように故矢数先生が印象に残った論文として態々指摘して下さったのが当時、とても嬉しかった記憶が強い。
 しかも、その前後、ヒゲ薬剤師がドンドン中医学に傾斜するのを、暖かいお励ましと共に、拙論が3本同時に全文が中国の専門誌に転載されたご報告など、しばしばおはがきでのお便りを頂いたものである。
矢数先生と藤平健先生には、当時よく励ましのおたよりをもらったもので、大家はウツワが違うなあ〜〜と、今にしてヒシヒシと感じるのである。


11月8日(火曜日) 欲張りのヒゲじいさんは、もう一つの過去の古い拙論を並行して、またまた牛歩のスピードでこのサイトで公開することを企画しているのだった。1982年!の「漢方研究」誌2月号の巻頭を飾った拙論『「弁証論治」「方証相対」雑感』というので、これは自慢じゃないけど、本場中国の『中医薬年鑑 1984年』の472ページに参考文献として紹介されているのだった!これねぇ〜〜、1982年2月号って、ヒゲ薬剤師が血気盛んな31歳の時だぜ〜!こんな自慢ばっかしやり始めたら、突然クリック数がガタ落ちし始めたけど、モットもですよ。ジジイの昔の自慢話ほど鼻白むことは無いよね。でもね、コチトラ、当時は頻繁に拙論が中国や韓国に紹介されたり、全文転載、というのが、ほんとうにタクサンあるんだから〜〜!これで、クリック数はますますガタ落ちして、明日くらいからは、見てくれるのはWebクリエーターのU嬢くらいのものでしょうね、きっと!
ヒゲ薬剤師は午前中働きすぎで牛黄製剤で命拾い!⇒●

 昨日は月曜日の割には、それほど忙しくなく、むしろ電話の応対に忙しくかったのが目立ったのだが、毎度の月曜病みたいで、牛黄製剤を服用して救われた。明らかに「月曜病」だ。
 ちょうどやって来られた常連さんに、今、ぶっ倒れそうだったと言っても、この常連さんは全然心配もしれくれない!
「アノネ、他の常連さんなら、みんな心配してくれるのに、どうして知らん顔なのよ〜〜」と立腹気味のヒゲ薬剤師。
「まさか〜〜!」と叫ぶのは60前のお嬢様。

 誰も心配してくれない孤独なヒゲ薬剤師であった。

 孤独なヒゲ薬剤師がもう一つ始めた牛歩の公開拙論のご紹介は、
「弁証論治」と「方証相対」雑感
 まだ、ほんの触り程度も始まってませんが・・・・。

 また、昨日から始めたカタツムリの歩みの拙論は
日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱


11月10日(木曜日)1982年!の「漢方研究」誌2月号の巻頭を飾った拙論『「弁証論治」「方証相対」雑感』をカタツムリのスピードで、もう一つの『日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱』も、こちらは牛歩のスピードで頑張っています。
白衣を脱ぐ前に、着てなかったヒゲ薬剤師⇒●

 いくら過去に自分が書いた文字通り「拙論」であっても、それをそのまま一字一句も間違えないように打ち込むというのは、なかなかシンドイもので、のっけから新たな文章を書き綴るほうが、自由が利くぶん、楽なのである。
 難儀なもんす、丸写しって〜〜のは


11月14日(月曜日)ようやく若書き31歳当時の拙論『「弁証論治」と「方証相対」雑感』を写し終えた。いつもなら必ず改訂するところを我慢して、その当時のまま一字一句も改変しないままの転載である!「弁証論治」「方証相対」雑感 日本漢方の将来『中医漢方薬学』の提唱 日本漢方の将来の方は、もう少しかかりそうだが、何とか弁証論治と方証相対のほうは終わった。肝心なところ、中医学と漢方医学の合体論のところで、あまりに説明がまずく、何じゃこりゃ〜と言う気分に襲われたが、全く意味不明という訳ではないので、改訂を我慢した。それ以外の視点は、まんざらでもない、いや、いい所を突いていると思うほどだ。
ヒゲ薬剤師久しぶりに海へ⇒●

「中医漢方薬学」論につながる基礎を築いて行くはじめの頃だったようで、視点だけはかなり鋭かったと、いまだに自負するものである。
 とは言え、やっぱしちょっと論点が他の先生のご高説を引用してのものだけに、ちょっと理解しにくい表現となっている。
 実際に言いたかったことは、日本漢方における基本方剤による方証相対の成果、膨大な異病同治の蓄積を中医学的視点で分析してはどうか、という表現にすべきところであろう。
 日本漢方には、基本方剤における「臨床の飛躍」があり、たとえば柴胡桂枝湯を巧みに応用した故相見三郎先生のような臨床の蓄積など、傷寒論や金匱要略の方剤では、膨大な治療経験にもとづく口訣なども沢山残されている。
 ただ、悲しいことに日本漢方では、各方剤における「臨床の飛躍」がありながらも、統一的・体系的な理論が無いために、民間療法的なアヤフヤさが常に付きまとっているのである。
 だから、中医学理論を早く導入しろと、長年訴え続けたヒゲ薬剤師も、とうと老いぼれ爺さんとなってしまった、というワケ!


11月16日(水曜日)鳥インフルエンザが変異して人間への感染性が強まれば強まるほど、昔のスペイン風邪のときのような日本国中から相当多くの死者が出るという恐ろしい予測が発表されている。最悪64万人の犠牲者が出るという。抗インフルエンザウイルス剤、タミフルの副作用問題と相俟って、余計に恐怖心を煽り過ぎるのではないかと危惧される。このインフルエンザ問題は、ヒゲ薬剤師のブログ
漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?
で追跡調査している最中であるから、それをずっと追っかけると参考になると思う。昨日などは通常の2倍のクリックがあったが、それだけ世間の関心も高いのだろう。ところで、サボりのヒゲ薬剤師の事業は先日、
「弁証論治」「方証相対」雑感
が完成して、現在は
日本漢方の将来『中医漢方薬学』の提唱
を、当時の原文のまま、一字一句も改変しないまま打ち込んでいる最中だが、ようやく四分の一を終えたところだから、まだまだ続く。四分の一とは言え、既に意味深長な内容が続出?であるので、きっと参考価値が高いものと自負するものである。専門誌への執筆ゆえ、おだやかな論文調ではあるが、その指摘するところは鋭利な日本刀である。

白衣を脱いだヒゲ薬剤師はどこへ行った?⇒●

 ここまでクリックして入って下さった方には大変感謝します。
でも、これ、まるで袋小路ですよね。キット、変なとこ入入っちゃったな〜〜、と思ってることでしょうね。
結局はトップページと同じ文章を読まされて、ナンジャコリャ〜〜と言う気分でしょうが、トップページの同文は、数日もしないうちに消滅してしまうシステムなんで、この袋小路に同文を永久?保存するんですよ。
 申し訳ないですね。きっと、時間の無駄をしたと思われるでしょうが、いつも無駄足と言うわけでもないんですよ。
 時にはここの欄で、とんでもない目からウロコの情報を書いていることだったあるんですからね。


11月21日(月曜日)50歳を過ぎた頃から、時間が飛ぶように去ってゆく。最近は猛スピードで進む。子供の頃は、一日が長すぎてウンザリしたものだが・・・・・こうして人は老いてゆくのか・・・ちょっと暗いムードで申し訳ない。 ところで、サボりのヒゲ薬剤師は先日、『「弁証論治」「方証相対」雑感』が完成して、現在は日本漢方の将来『中医漢方薬学』の提唱を、当時の原文のまま、一字一句も改変しないまま打ち込んでいる最中だが、まだまだ時間がかかりそう。ほんの少しずつ、あせらず当時の熱く燃えていた時代を思い出しながら、中医漢方薬学論を始めて提唱し始めた頃、今から18年前。要するに日本漢方に中医学理論を導入しましょっという拙論だが、当時よりもっとひどい兆候が現れているい日本漢方なのだ。科学的検証の名の下に、エビデンス漢方がまかり通るようになれば、漢方医学の本質はいつのまにか息の根をとめられかねないのである。実に、当時よりももっと深刻な事態かもしれない日本漢方界のような気がするのはヒゲ薬剤師だけだろうか?イヤイヤ、そうではない、真に漢方をやった人なら、ヒゲ薬剤師の危惧するところを分からぬはずがない。
白衣を脱いだ漢方と漢方薬のヒゲ薬剤師⇒●

 こういう泣き言は、本来白衣を脱いだ漢方と漢方薬のヒゲ薬剤師で言うべき愚痴ですけど、本音が表でも出てしまった!
 弱音を吐いた、というべきか?
 でも、実際毎週まいしゅう、毎日まいにちがあっという間に過ぎ去っていく。
 そのくせ、インターネットやHPを扱いだして、何年も経過したような完全に矛盾した感覚も同居しているから、我ながら気味が悪い。
 ホームページやブログ、これやって何年も経つ気分だが、まだほんの丸一年経っただけ。
 このサイトなどは今年の五月下旬に開設したばかりだものね。
 ブログに関しては数ヶ月しか経っていないというのに。
 この感覚とは別に、日々、月々、年々、飛ぶように去っていっている感覚も、全然別次元で感じている。
 それだけ人間の、というかヒゲ薬剤師の感性は、といったほうが正確だろうが、いい加減なもんですね。
 実際には極めてセンシティブな面と、人には真似できない強烈な大胆さも併せ持つ両面性のある変な奴だから、感性面においても矛盾が同居していても不思議はないか!?


11月24日(木曜日)現在、本サイトに打ち込んでいる下記の『日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱』も、山場を過ぎてもう少しで完成しそうだが、一部を伏字にせざるを得なかった。医師・薬剤師が読者対象だから専門誌では平然と張れた論陣も、本音は一般読者に気兼ねしているというより、大手検索エンジンの自動機械による誤解を恐れて気兼ねしているのであった!
白衣を脱いだ漢方と漢方薬のヒゲ薬剤師⇒●アウトサイダーのよろこび

 本音は意外にそんなとこ。
 実際は極めて真面目で真剣そのものの拙論である。ほんの一部に「幼稚」などという表現があったりしたものの、自分で言うのもなんだが、当時ズバリ的確に指摘した論説として、とても評価が高かった?のである。
 しかしながら、今回、転載するにあたって、本音は一般読者の方に遠慮したというよりも、大手検索エンジンによる誤解を恐れたからに他ならない。
「幼稚」という表現さえ、遠慮する自分を省みて、ここまで気弱になったか、歳だなぁ〜〜〜と思わず四逆散が適応しそうな溜息が出たのであった。
 ナサケナイ


11月26日(土曜日)ようやく『日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱』が完成! 見なおしてないから、誤字や脱字があるかもしれないが、とにかく終わった。ちょっとしばらくは見直して写し間違いを見つけるのが、億劫!

 ここ二日、休み明けの2日間というものは、超猛烈に本業が忙しかった。
毎日、遠方から新しい相談の方がやってこられるし、常連さんも漢方薬の補充に忙しいし、戦場のような二日間だったのだったのだったのだ、アレ?


11月29日(火曜日)今日も某組織の上層部の方が日本の漢方界の現状報告にみえれらる。日本の漢方界レベルアップの為に、頑張られる方は多いのだが、社会的にマスコミ的に取上げられるのはいつも日本だけの殻にこもったローカル漢方、エビデンス漢方ばかりだから、話にならない。ご迷惑がかかってはいけないから、どなたとも言えないが、このように日本の漢方界の為に裏方として尽力される奇特な方も結構多く、そのような立場の方が様々、下関という辺境?の地にも多くの重要な情報を報告して下さる。結局は、一部の先生方が日本の漢方界における主導的立場の実権?を握っておられるが為に、ハイレベルな漢方、すなわち中医学理論を取り入れた世界標準の専門用語などとは無縁なローカル漢方のままを押し通されるが故に、また、そのことばかりがマスコミや報道で取上げられるばかりだから、ますます日本漢方は閉塞状況に陥っているということだ。その中でも、これではいけないと渦中に敢えて入り込んで、尽力される中医学派の医師も少数おられるらしく頼もしい限りだが、今のところ多勢に無勢で、やはりエビデンス漢方派に押され気味であるらしい。どうしようもないな〜〜、世界標準の専門用語を早く取り入れないと、気がついたら今にフランスやアメリカにも、漢方薬で後れを取ることに本当になってしまいますよ!これですよ、これ!日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱
白衣を脱いだらヒゲ薬剤師は沈黙?⇒●

 これは昨日夕方の出来事。

 折々に中央に近い方々から、様々な具体的な情報がもたらされる。

 昔から、下関はいろんな意味で交差点であったが、意外に多くの情報がもたらされる。

 明治維新前夜がそうであったように!

 そうだ、日本の漢方界の大改革もこの下関から!と言いたいが、各漢方系の学会に乗り込んで大暴れするほどの体力と気力が残ってない。


12月5日(月曜日)ようやく手に入れた織田啓成著『漢方医学概論』(たにぐち書店刊)いつも孫引きばかりでは申し訳ないので・・・・
 上記、織田先生の御著作の序文を直接拝見して引用させて頂きたかった部分は次の『』の部分ですよ!

『フランスから医学校を卒業して日本へ漢方を学びに来た女医さんが、一年程滞在し帰国する時、私に、「日本に来るより、フランスにいた方がよほど勉強になった」というのです。フランスの方が漢方理論に関する本が多く、それに基づいていろいろと展開した書物があり、用いている言葉の概念が共通しているというのです。
ところが日本の場合は理論的な説明が明確でなく、先生方によって言葉の概念が異なるので、なんだかさっぱりわからないというわけです。』

 だから〜〜〜!、世界標準の専門用語を早く取り入れないと、気がついたら今にフランスやアメリカにも、漢方薬で後れを取ることに本当になってしまいますよ!
 これですよ、これ!日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱

本日の白衣を脱いだ漢方と漢方薬のヒゲ薬剤師

12月13日(火曜日)いよいよ風邪と流感(インフルエンザ)の季節到来であ〜〜〜る!冬の風邪は傷寒であると思い込んでおられる専門家も多いようだが、決してそんなことはない!最初から温病として発症する人もいれば、傷寒から始まって直ぐに温病に移行する人は大変多い!この現実を知らないと、漢方薬では風邪やインフルエンザに対処出来ないことになる。巷の宣伝にある、青い風邪(傷寒)や赤い風邪(温病)などと区別して宣伝したところで、同一患者が「青い風邪」から直ぐに「赤い風邪」に移行する現実を誰も指摘しようとしない。紋切り型のパターンが通用しないのが臨床の現実なのであ〜〜〜る!

風邪専門のブログには、手を変え品を変えして、様々に風邪とインフルエンザに対する漢方と漢方薬の検討を行っている。漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?

また、鋭い?指摘が目立つ 漢方と漢方薬および中医学関連情報 もある。

漢方薬方剤の具体例から追究しているものには 漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記 がある。

という風に、本日はブログの宣伝に終始した(笑)


12月16日(金曜日)いよいよ風邪や流感(インフルエンザ)の季節到来であ〜〜〜る!⇒傷寒の病も直ぐに温病に移行するのが現代日本社会の風邪やインフルエンザの特徴のような気がしますよ。

 そこで思い出したのが、大分前に購入していた中医学書籍『寒温統一論』(万友生著:1988年:上海科学技術出版社発行)である。
 ほとんど読まないままで、書庫の飾りとなっていたものだが、折を見て通読する必要を感じる。
 不肖ヒゲ薬剤師の立論を補強してくれるや否や?
 ただし、ここ数年、サボりのヒゲ薬剤師は久しく中国語原書の書籍から遠ざかっていたので、読解力がかなり低下している風で、些か焦っている・・・・↓


12月21日(水曜日)まちがいだらけの漢方薬」というサイトを開きたいくらいだが、一人のぼせ上って独善的になってもいけない。
 メールで様々なご相談を受けるにつけ、皆さんどこで漢方薬を求めたらよいか、迷われている方がとても多いようですよ!

 漢方と漢方薬および中医学に関連したことで、たくさん書き残しておきたいことがあるので、この
漢方と漢方薬の真実」サイト
を開いたわけだが、途中から一つや二つのサイトでは不足に感じて、テーマを絞った各ブログに分散している。
 今週から常連さんの年末の漢方薬類の買い込みがとても混雑し始めて超多忙となっているので、更新したブログは、
漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?と、
漢方と漢方薬の質疑応答集だけとはいえ、意味深長な内容ばかりと思いますよ。

白衣を脱いだら独り者の生活

 年末は29日(木曜日)が最後の仕事となるが、例年28日まで毎日超多忙となる。

 既に今週月曜日からは、特に夕方になるまで常連さんたちの漢方薬類の補充と配合の微調整に大忙し。

 どうしても皆さん正月休みのことを考えて、いつもより多めに補充されるので、お互いにたいへんなのである。

 おまけに急性疾患用の銀翹散製剤などの常備薬の補充にも忙しい。

 ヒゲ薬剤師のところにも、常連さんはこれだけもおられたのか!?とあらためて驚かされるのが、年末の恒例の行事である。

 こういう慌しいときにも、お電話で××県のものだが、漢方のいい先生がいたら紹介してくれないかとか、お宅の漢方は保険はきかないのか?などと、ホットイテクレ〜〜〜と叫びたいような問い合わせも多い。

 まだ、これらは専門に直結する話だからしかたがないが、お金を借りないか、とか、投資しないか、とかの電話にはムッときて、ヒゲ薬剤師の顔は茹蛸(ゆでだこ)状態である。


12月24日(土曜日)今年もいよいよ終わりに近づいた。
 先日、東亜医学協会から平成18年度の『漢方の臨床』誌への「新年のことば」の執筆依頼が届いた。
 協会の創立者の故矢数道明先生の生誕満100年という節目にあたるそうだ!

 東亜医学協会の「新年のことば」の締め切りは1月5日であるから、正月に書けば間に合う。
 故矢数道明先生は、これまでにも書いたように先生の生前、とくに20年近く前まで、しばしばお励ましのおたよりを頂いたものである。
 それらのおたよりを生涯の宝物として大事にしまっている。
 日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱も、先生の好意的なお言葉が対談集に掲載されていたのも、19年近い前のことか?!

白衣の脱いだヒゲ薬剤師の所へ警察官がやって来た!!?

 過去の思い出だけで生きているような自分に気がついて、ハッとすることがある。
 それだけ歳を取ったということだろう。
 夏目漱石も織田信長も、ヒゲ薬剤師の現在の年齢までは生きれなかった。
 人生とは、過ぎ去って見れば随分と短いものだ。
 やりたいことは、ほとんどやって来たような気がするから、もうほどほどでイイやという気になることもシバシバだが、決して弱気になっているのではない。
 歯がゆい日本の現在をもはや見たくない、という本音もある。
 モラルなんて〜^ものが、ナイ。
 毎日メールには、エッチの誘いばかりが何十通と舞い込んで来る。
 アホカ〜〜っと叫んだところで、またポコンと迷惑メールがやって来た。
 そろそろネットの遊びもサヨナラすべきか、と思案することすらある。
 何をしても、どうしようとも、時代のどうしようもない流れというものは、実に見るに耐えないものばかり^^。

世の中は見しも聞きしもはかなくて
      むなしき空の煙なりけり

 という誰かさんのうたった一首が新古今和歌集にあったが、まるで同じ気分である。

 たまには、いや、シバシバ本音を言えば、憂鬱で孤独なヒゲ薬剤師であった。

 要するに、戦後のモラルハザードの馬鹿騒ぎにゃ〜〜耐えられないて〜〜〜ことよ。


12月27日(火曜日)漢方相談に来られる患者さんの病状が、病院から出される医薬品の副作用によるものであったというケースが意外に多いという仰天すべき事実!
苦しい症状に悩まれて、主治医に相談してもなかなか解決出来ずに漢方相談に見える患者さんの中には、漢方薬をまったく必要とせず、現在服用中の病院から出される医薬品を中止するだけで解決するというものすらある!
その中でも一番目立つのがコレステロールを下げるスタチン製剤水虫治療の内服薬類による薬物性肝炎などなど・・・・・


 これに類する事例をあげれば、実際のところ、漢方専門薬局では、ゴロゴロところがっていて、そりゃ〜〜ひどいもんです。
 薬には副作用が付き物だと言っても、それは合成医薬品としては必要悪みたいなものでしょうが、漢方薬の場合は、正しい適切な投与を行う限りは、あり得ないことだ。
 
 但し、西洋医学治療においても、たとえ作用の強い医薬品であっても、専門医が適切な使用を行う限りは、投与しないよりも投与した方が、得られる利益ははるかに大きいのも事実であるから、副作用事例ばかりに目を奪われて、極端に恐れるのも考え物である。

 しかしながら、一部にはやや目に余る事例というものが、しかも同系統の医薬品ばかりで顕著な事例が後を絶たないのも事実なのである。

 その代表的な医薬品が、スタチン製剤と水虫の内服薬であるというわけだが、それ以外にも多数あるが、今はそれらを羅列すべき時ではないので、いずれかの意義ある機会にとっておくことにする。